自称Fランクのお兄さまがゲームで評価される学園の頂点に君臨するそうですよ? 2

著/三河ごーすと イラスト/ねこめたる レーベル/MF文庫J

ゲームの結果ですべてが評価される弱肉強食の学園・獅子王学園。 面倒のない日常を過ごしたい砕城紅蓮は、Sランクの生徒会役員を倒して得たポイントを妹の可憐に譲渡し、最低位のFランクを維持していた。 だが、生徒会長・白王子透夜の『生徒会選賭』開幕宣言により事態はまたも激変。学園全てを巻き込んだゲームが始まってしまう――。 「教えてやる。あんたらが遊び半分で望んでいた──戦争の怖ろしさをな」 愛する妹との絆を断ち切ろうとする卑劣な罠を前に、圧倒的な天才の力が愚かな生徒たちを断罪する!

MF文庫J8月新刊。
あらすじが完璧すぎて困る。
ほぼこのあらすじ通りのお話です。
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1巻でSランクの生徒会役員を倒したせいで、生徒会に欠員ができたため、学園全体を巻き込んだ選挙――生徒会選賭――が行われます。
その渦中にて、生徒会役員・御嶽原静火の姉でありながら、その奴隷生徒をやっているどこかとろい御嶽原水葉と出会い、その境遇から救い出そうと力を貸す主人公。
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しかし、実は御嶽原水葉は超強いのにわざと奴隷生徒の振りをしていたのでした。
幼いころに最強主人公に負け、その初体験でドキドキして気持ちよくなってしまい、それ以来弱者として尊厳を踏みにじられることで快感とドキドキを追体験するのが日課のマゾ変態奴隷になっていたのです。
全裸調教されて脱ぐのが快感になった金髪縦ロールとか、この作品に出てくるヒロインはどうしようもない変態さんばかりですね!(>_<)
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そんな彼女は、秀才だけど凡人なのに、妹であるというだけで天才最強主人公といつも一緒にいる妹の可憐を疎ましく思い、策を弄します。
《明鏡止水》の能力を使いフェイクポーカーで凡人と天才の差を見せつけて心をへし折り、勝者の権利を行使し兄である主人公との接触も禁じた水葉。
何より大切な妹が傷つけられ、兄妹での接触すら断たれたその時、裏世界最強の主人公はついにその力を振るうことを選んだのでした。
舐めた真似をしくさった水葉たち生徒会役員全員を同時に相手にするゲームを仕掛けたところで「教えてやる。あんたらが遊び半分で望んでいた──戦争の怖ろしさをな」という決め台詞になり、次巻に続きます。
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想像以上に展開が速くて、生徒会長含め生徒会は序盤のウォーミングアップ編っぽい感じ。
特に生徒会長はボスではないにしても、もう少し後に戦うものだとばかり思っていました。まさか3巻で生徒会と決着付けちゃうとか。
本当の戦いはそこから始まって、生徒会長の謎多き弟と、写真に写った4人の被験者たち。そのあたりがこれからの敵になってくるのでしょう。
面白かった。