Re:ゼロから始める異世界生活 9

著/長月達平 イラスト/大塚真一郎 レーベル/MF文庫J

衝撃と怒濤の文庫9、10巻2ヶ月連続刊行&ゲーム化決定!
別れと再会の第九幕。第三章、王都再来編決着――!!
最終回を迎えたばかりのTVアニメの続きが読める!

MF文庫J9月新刊。
アニメのクライマックスのところですね。
原作を最新で追って読んでいて、アニメの方が先に最終回を迎えたのははじめての経験です。
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ペテルギウス・ロマネコンティの正体は、意志を持った邪精霊でした。
「憑依」は一方的な「精霊契約」。
精霊術師としての素養がある人間に乗り移る事で、400年にわたって魔女教の大罪司教として悪行の限りを尽くしてきたのでした。
筋はだいたいアニメと同じで、アニメの尺では絵かがれなかった詳しい説明や心理描写もあります。
あとスバルがエミリアに好きだと伝える、ただそれだけの物語――ってのは素敵な終わり方ですね。
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でアニメ最終回のハッピーエンドの続きがどんなんかなー、エミリアとのラブラブな日常でも見れんのかなー、そこにレムが絡んできてみたいな、とか楽しみにしてたら、次の第四章のイントロが即始まって、レムやクルシュのかなり鬱な話で、正直ちょっと気落ちしました。
MF叩き上げ作家なら、間違いなくハーレムのにやにやを入れて尺を稼ぐ場面なのに……。悪い意味じゃなくて、それがハーレムラノベレーベルであるMFの基本スタイルというか。
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もうちょっと余韻があってもよかったのかな、と。
3章を剣鬼恋歌や王子の話とか外伝含めて6、7巻やってきて、やっと大団円で終わったと思ったら即4章突入って、残酷な物語を引きたいってのはわかるんだけど、読むほうはちょっとしんどいかなと。
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話が陰鬱で色々としんどい。
基本明るい話が好きなので、作風が向いてないのかもしれませんね。
好きな人はこういう展開は堪らないんでしょうけど、ちょっとMFっぽくないというか、起こるイベントがキツイのが多いというか。
……最後はほんときつかった(´・ω・`)レムりん
改めて思い出すと、村にいた時点でラムがレムのことを全く話題にしてなかったんだよね。今思うと不自然な展開でした。