魔法少女☆仮免許
「あの……あなたの理解力のなさには正直辟易します。……話を整理します。私があなたにヨルムンガンドの発見を命じました。あなたはそれを何としても探し出そうと心に誓いました。以上です。おわかりですね」
積読消化。マジアカではビジュアルで登場します。そのまま読んでね。「まほうしょうじょ かりめんきょ」。作中の台詞では「まほうしょうじょ きらっ かりめんきょ」とあったりしますが、タイトルでは「☆」に読み仮名が振っていないので「きらっ」とは読まないと思います。
インキュベーターとかエントロピーとかそういうのではなく、割と普通の魔法少女ものです。
1000年に一度の才能を持つ魔法少女見習いの田辺川涙と、彼女に見初められたフェンリルの魂の形を持つ主人公との淡い恋物語。そこにセカンドヒロイン水粂水萌が絡んできます。水粂さんは「おわかりですね」が口癖のちょっと色々とおかしい人。魔法制御の天才ですが、主人公が自分の意図に反すると即ビンタが飛んできます。基本、会話は通じません。向こうからの一方通行。病んでます。
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街を覆う謎の結界を壊すためヨルムンガンドを討伐することになるも、実はその正体は田辺川さんだったのでした。
ただ田辺川さんの膨大な魔力が結界という形で表出しただけで特に害意や悪意があるわけではないので、ヨルムンガンドはとりあえずおいておいて結界を破壊しましょうということで、田辺川さんの膨大な魔力をフェンリルという器に集約して、水粂さんがコントロールすることで無事破壊できました。
めでたしめでたし。
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独特の文体と、水粂さんのアレな性格がとても面白かった。
