かぐや魔王式! 第10式

著/月見草平 イラスト/水沢深森 レーベル/MF文庫J

最終第10巻。
終盤の流れでメインヒロインの輝夜を選ぶのかと思ったらまさかのハーレム維持エンドでした。
不思議現象の原因も正確には不明のまま。錦織も関わって無くはないってのが書かれてるだけ。ちょっともやっとするようなしないような。でもMFなのでそういう細かいことはいいんだよ!
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輝夜が新世界構築を始めたのは、幼稚園での親友との死に別れが原因でした。理不尽な現実を否定するために正しい秩序の世界を作ることが亡くなった彼女にしてやれることだと確信した輝夜。単に親友が死んだ現実が受け入れられずに目を逸らしただけなのかもしれませんが、その辺は深く描かれてはいません。なんせMFなのでそういう細かいことはいいんだよ!
フリップボードは亡くなった親友が使っていたのを真似たものでした。
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記憶喪失だった輝夜は、かぐや姫の劇で王子様がキスすることで元に戻りました。もはや隠そうともしない涼宮ハルヒの憂鬱オマージュです。作中にも自虐なのか「情報統合思念体」とかいう単語が出てきていました。
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そして半年が経過。
参謀:錦織は史上最高の生徒会長と呼ばれるようになり、セクシー:米倉は漫画家デビュー、サイクロン:六道は家業を継承。メディア王:美紀、秘書:舞も加わって変わらぬドタバタが――
まさか輝夜を選ばず選択を先延ばしにしてハーレム維持するとは思いませんでした。
というわけでシリーズ読了。
うんまぁそれなりに面白かったんじゃないでしょうか? お勧めはしませんけど。