機巧少女は傷つかない 10 Facing "Target Gold"

著/海冬レイジ イラスト/るろお レーベル/MF文庫J

現在アニメ大好評放映中のマシンドールもついに10巻まで来ました。
最新刊が12巻なのでもうすぐ追いつきます。
サブタイトル「Target Gold」は多分超強かった金薔薇さまのこと。
.
夜々が他の自動人形と比べて圧倒的に高性能な理由は、花柳斎の秘中の秘、術者の命を吸い上げて力に変える独自のイヴの心臓にありました。
夜々は雷真の生命力を吸い上げ魔力に変えることで他の機巧人形の2、3倍の性能を発揮することができます。
しかし雷真が毎回怪我を負いながら戦うために十分な魔力供給を得られず、夜々は自身の命を削って魔力に換えていたのでした。
これまで激戦を重ねてきたため夜々の命はもう残り少なく、既に身体を維持することもできなくなりつつあります。
それでも馬鹿なことを言って笑顔で全部包み隠して雷真のために戦い続ける夜々。
雷真に異常に執着し変質的な愛情をアピールし続けてきたのは、夜々が生きた証を覚えてもらうための一生懸命の努力なのでした。
とても泣けるお話なのです。
.
英国王が黒太子エドマンドに暗殺され英国が乗っ取られ、エドマンドの意図の元ライコネンが研究データを奪いに機巧学院にやってきます。
さらに金薔薇さまの学院強襲で大混乱に陥る中、雷真とマグヌスとの3回目の戦いはそこそこいいところまでいったもののまだマグヌスには届きませんでした。
いろりと火垂はわけありの顔見知りっぽい。
感情ないのかと思ってた火垂が素の状態だと喜怒哀楽が激しくて可愛かった。
.
さらに立て続けに魔王ライコネンとのリベンジマッチ。
世界最高の自動人形いろり、夜々、小紫の雪月花三姉妹を同時運用した雷真はあと一歩まで追い詰めるものの仕留めきれずに痛み分け。
前回は手も足も出なかったことを考えれば、異常な早さでその才能を開花させています。
.
そして雷真が激戦を重ねれば重ねるほど、夜々は弱っていくわけで、普段は雷真の命を吸って魔力に換えているものの雷真が大怪我をする時は生命力を奪うわけにはいきません。
代わりに自身の命を削って戦うことになり、今回も激戦続きだった夜々のイヴの心臓は限界を超えてしまい金剛力の魔力回路は粉々に飛び散り夜々の胸が裂け血まみれで倒れてしまいます。
ここで次回に続く。
心臓たるエンジン載せ替えたらそれはもう別の車だって頭文字Dでも言ってたよ!
夜々どうなるのかな・・・(´・ω・`)
.
結社は金薔薇が幹部皆殺しにして権力を掌握、魔王ライコネンもいて、さらに日本から凄腕の剣客が参戦。
夜会メンバーはどんどん強くなってるし、ボス級もぞろぞろ登場して、物語も佳境に入り始めました。
そんな全編バトル回、特に雷真の雪月花同時運用は熱かった。