スリーピング・ストレーガ 3 恋避離脱の魔術領域

著／真野真央　イラスト／風瑛なづき　レーベル／MF文庫J

MF文庫J5月新刊、シリーズ最終巻。
2巻でラスボスとして突如降臨したフレアちゃんが実は異世界を救うための救世主だったので、主人公・君色とヒロイン・リオは敵対していたグランファミリア側につき、異世界を救うために駆け落ちしてこの世界の正義の魔法使い組織と戦うのでした。
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設立から時を経て硬直化した正義の組織は、もはや当初の目的を失い保身のための前例主義的互助組織の色合いが濃くなってしまい、正義のために悪を行うなどまさに現代社会の問題点を真正面から提示した社会派ライトノベルだと思います！
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途中正義の組織の張り巡らせた卑劣な罠を潜り抜けながら、最後はリオが意地っ張り姉様を姉妹喧嘩で叩きのめして黙らせて、目的であった凶星解放を発動、無事に異世界は救われてめでたしめでたし。
フレアがいろいろやってきたことは全てこの瞬間のため。
大昔にこの世界に魔法をもたらしたのはこの世界に魔力を根付かせるため。
過去に主人公を鍛えつつ資金援助していたのもは、主人公のギアスセイバーの力を使うため。
凶星に関して嘘の情報流して鍵宮宮殿を主人公に接触させたのも、グランファミリアをけしかけたのも全てはこの瞬間、真白の凶星を軸に世界間で魔力共有する大規模魔術を行使し、ギアスセイバーで極限まで使用量を減らしたリオの界門で異世界への大門を開くためだったのです。
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と言うわけで主人公はギアスセイバーと呼ばれるオンリーワンの潜在魔術をもっています。
「Geas Saber」＝誓約の剣。
とても中二病でカッコイイですね。
でも実際は「Geas Saver」なんです。契約の節約者、作中表記では契節約。
契約対象者の魔法使用量を軽減し、逆に周囲の魔法使用量を増加するだけの完全なサポートキャラ。
基本的に戦闘は見てるだけでたまに相手の攻撃を回避するだけ。
起動型魔術には効果は薄いものの常時型魔術に対しては時間が経過するだけで相手に魔力切れを起こさせるこもも可能ですが、実戦ではあまり役に立ちません。
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まぁそんなことよりメインヒロイン鍵宮リオちゃんと主人公のお互い好きすぎてたまらないイチャイチャラブコメがとてもいいと思います。
リオちゃんが可愛すぎて困る('ω'`)
リオちゃんが可愛すぎて困る('ω'`)
大事な事なので2回言いました。