魔技科の剣士と召喚魔王<ヴァシレウス>

著/三原みつき イラスト/CuHN レーベル/MF文庫J

MF文庫J4月新刊。
「魔技科」は「まぎか」と読みます。最近はやりの異国語ですね。
女性にしか発現しない謎痕(エニグマ)が男なのに発現してしまった主人公が女の子ばかりの魔法学園に入ることになり(以下略
ISのヒット以来MFの基本フォーマットの1つと言っても過言ではない完全ハーレムを構築するための例のあの設定です。
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主人公・林崎一樹は対魔法戦闘も取り入れた古流剣術の継承者で、魔法はまだ身体強化などの補助基礎魔法しか使えませんが、剣術を駆使した高度な対魔法戦闘能力で学園の魔法使い見習いたちをぶちのめしていきます。
普段は一歩引いて争いごとを回避する主人公が、自分を孤児院から引き取ってくれた林崎家を侮辱する相手には決闘を自分から申し込んでシメるなど、筋の通った好感が持てる格好いい主人公でした。
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一瞬ギルティ・クラウンに見えた('ω'`)
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閑話休題
日本の召喚魔法使いはソロモン72柱の神魔(ディーバ)と契約する決まりで、魔力量の多い女性がその権利を独占していますが、主人公は72柱全てを使役することができるソロモンの鍵レメゲトンと契約し、来たるべき世界大戦に向け王、すなわちヴァシレウスとなる運命の子だったのです。
レメゲトンの力を使い72柱の力を行使するには、神魔と契約した女の子たちと仲良くなって好感度をあげ「心の鍵」を手に入れる必要があります。
つまり、デートして、デレさせろ('ω'`)
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母親に捨てられた自分が他人に愛されるわけがないという卑屈な潜在意識を乗り越えヒロインと互いに心を通わせフェニックスLv.10の召喚魔法を使うシーンは熱かった。
ぼちぼち面白かった。
主人公は二重丸の良主人公。