森羅万象を統べる者 1 “万物創造”

著/水月紗鳥 イラスト/有河サトル レーベル/MF文庫J

10月新刊。
第8回MF文庫Jライトノベル新人賞【佳作】受賞作。
「森羅万象」は「オムニア」と読みます。「オムニアをすべるもの」。
感想なんですが、何と言いますかその、ファンの方には大変申し訳ないんですが、ぱにーに(=゚ω゚)ノシの嫌いな要素がふんだんに詰め込みれた作品で、正直読むのが苦痛でした。これはもうボク的には褒めるのは不可能です。ほんとファンの人は読まないでください。そしてごめんなさい。褒める要素が無い以上、当然のように批判一色な感想になるわけで、最初に謝っておきます。
イラストレーターさんが兵庫県神戸市民なので地元枠で応援したかったんだけどほんと無理でした。
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・授業中にメインヒロインを膝の上にのっけて、抱きしめながらちゅっちゅする主人公・・・イライラ度1
・それをろくに注意すらしない教師、授業をまともにやらない教師など社会常識欠如の登場人物たち・・・イライラ度2
・あざとさすらないページ数稼いでるだけの中身のないエロ。おしっこするヒロインが見たいんじゃない、おしっこを我慢して恥ずかしがるヒロインが見たいんです!・・・イライラ度3
・主人公一人称視点なのに、主人公が知りえたことが読者に明かされないことが多く、しかもそれをやたらとひっぱる作風。なんで三人称で書かなかったのか・・・イライラ度4
・ラストで主人公の素性が物語の最大の謎だったとかいう一人称モノでそれはどうよな展開・・・イライラ度5
・途中から完全な血筋だけによる最強能力を持った主人公による俺強ぇぇぇぇ系・・・イライラ度5
・全然魅力感じない主人公なのに、周囲からの主人公の持ち上げられ方が半端ない・・・イライラ度6
・TPO無視したキチガイカップルを押し通しておいて、周りから好意的に受け取られてるとか思う主人公の思考回路(例:「クラスメイトたちは諦めや呆れも含んでいるけど、結構好意的に俺たちのことを受け入れてくれてる」など)・・・イライラ度7
・とある事情でまともに生活できないくらいの非力で無能で低運動神経なメインヒロインなのに、なぜか馬鹿力があったりジャンプで寝そべる二人飛び越えてちゃんと着地できたりする設定の齟齬・・・イライラ度8
・主人公の小物っぷり(P195「バカが」→P196「こいつは、危険だ」)・・・イライラ度9
・ラストのシーンはまるで調子乗ったチンピラ、全体的に他人を見下しまくりの主人公・・・イライラ度マックス
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最初から最強の主人公と、好感度マックスのヒロイン、主人公に都合のいい優しい世界が好きな人向け。
ぱにーに(=゚ω゚)ノシは努力して強敵を倒すお話が好みなので、この作品はちょっと・・・