瑠璃色にボケた日常 1

著/伊達康 イラスト/えれっと レーベル/MF文庫J

紺野孝巳は、霊障に悩まされる高校一年生。ある時、校内でも有名な霊能者の少女、有働瑠璃の所属する『お祓い研究会』を訪れるのだったが――おはらいではなくおわらい。そこはなんと『お笑い研究会』だった! 謎の会話から孝巳にセンスありと認めた瑠璃は、その場で孝巳を入部させてしまう。さらに“霊導師”を名乗る学校一の美少女、鴫原翠まで現れ――「フン、『霊感女』の称号なんて翠にくれてやるさ。私には『爆笑王』の称号と、『ミス青鶴高』の称号があればそれでいい」「その二つは同時に成立するのか?」――いま、霊と笑いに囲まれた非日常な青春が幕をあける! 美少女にツッコミまくる青春系フルスロットルコメディ!

10月新刊。
第8回MF文庫Jライトノベル新人賞《佳作》。
兵庫県出身+野球好きそう=阪神ファンの公式。まぁうちの隣りにも裏にも巨人ファンいるんですけど。
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本の紹介見てこれはどう見ても外れっぽい雰囲気('ω'`)と思って買った(MFの新人賞で絵が可愛かったら原則購入しています)ら、中身がMFとは思えないほどしっかり作ってあって、もちろん絵も可愛くて大当たりでした。
とてもお勧め。
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事故で野球の夢を断たれた野球馬鹿の主人公が、馬鹿なせいでよく考えずに首を突っ込んで何度も痛い目を見ながらも、すこしずつ成長していくお話。
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メインヒロイン・有働瑠璃が天才的な除霊の才能を持ちながらお笑いを求める理由も、彼女が冒涜的な死生観を持っている理由も、サブヒロインの鴫原翠が、最初の方で出てくる不良のチャラ男が女漁りしてる理由にすらちゃんと物語的な理由があったりと、読み進めるとどんどんピースがハマってくるタイプの作品で、読んでて楽しかったです。
他にも序盤の主人公の設定で、中学に入ってフォークボールを覚えたってのがをサラッと説明されるんですが、その設定が中盤の見せ場で超かっこよく使われたりと、ほんと密度が高くて読みごたえ抜群でした。
なんせ色んな設定が次々繋がってくるので読むのがわくわくしました。
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あとセカンドヒロインの鴫原翠ちゃんがとても可愛いです。右側の子ね。
そしてまたもや金髪さん(正確には「色素の薄い髪」)。kaeeさんには金髪系ほんま好きっすねーみたいなことを先日言われました。たまたまだと思うんだけど、ここまで偏ると潜在的な願望やらなんやらがあるのかもしれません。
多分好きなタイプが金髪にカテゴライズされやすいんじゃなイカ?と思ったり思わなかったり。しっかり系でたまにちょっと抜けるおちゃめな面もある、髪はロングでおっぱいは巨乳(馬から落馬的な表現でめんちゃい)で少しお嬢様属性。これってなんとなく金髪属性っぽくないですか?
閑話休題
この金髪な鴫原翠ちゃんは作者がお気に入りでこの先いっぱい出番を貰えるみたいなので、そういう意味でもとても楽しみです。
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とてもお勧め。