聖剣の刀鍛冶(ブラックスミス) 2

著/三浦勇雄 イラスト/屡那 レーベル/MF文庫J

「しつこい。まだわからないのか? この際だからはっきり言っておくぞ」
 セシリー・キャンベルは胸を張って高らかに宣言する。腰の短剣を抜き放ち、真っ直ぐに突きつけながら。腹の奥底から飛び出した声は地下牢の隅々まで行き渡った。


「私は頭が悪いッ!!」

アニメで視聴者の度肝を抜いたセシリーの名台詞。
セシリーが、頭は悪いけれど頭が悪いなりに、逆に頭がいい人には損得勘定でできないことを私は選ぶことができる、それが父から受け継いだ私の生き様だ!という今後の彼女の生き様を宣言するとても見せ場なシーンなのです。
結果、帝国皇女のシャーロットとその従者三人を助けることに成功。
凄くいい話で、セシリーは格好良いしで面白かったです。
あとこの先の展開を知ってる上で読んでるので、セシリーがヴァルバニル会議メンバーにつっかかったシーンなど、色んな所に伏線が張られているのが分かって、そういうのもチェックしながら読めて楽しかったです。
MF文庫Jの看板タイトルの1つだけあって面白いです。ほんと今更なんですけど。