無気力勇者と知りたがり魔王 2

著/冬木冬樹 イラスト/水月悠 レーベル/MF文庫J

権力争いや人間同士の戦争の悲惨さから無気力になってしまった伝説の勇者の孫と、世界の安定のために魔の力を振るう事を求められた悲しい宿命を背負った魔王の物語、第2巻。
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勇者(主人公)の幼なじみの第三王女ユーフェミアが登場。
ユーフェミアって、コードギアスでも第三皇女の名前だったけど、なにか元ネタでもあるんでしょうか。
国家間戦争が、政治・経済だけでなく一神教という巨大宗教が絡んでもはや国家間の調停だけでは抜け出せないほどのどうしようもない泥沼になっていたり、再開した幼なじみが実はもう戦死して古代の秘宝でかろうじて生かされてるだけだったりと、戦争の暗い側面がかなり描写されていて、ポップでライトでチョロインハーレムな最近のMF文庫Jっぽくない雰囲気。
それでも最後はユーフェミアを問答無用の魔王の力で秘宝から解放してハッピーエンドで良かったです。
終わりよければすべてよし、とは言いませんけど話もちゃんと作ってあるし好みです。