ぼいレコ! 1

著/夏緑 イラスト/雪野みなと レーベル/HJ文庫

文章が典型的なラノベテキストで、脈絡の無い主人公の感想・考えが行数稼ぎ的に挿入されたり、文末がやたらと「〜〜だった。」と過去形で終わってたりと地の文がかなり微妙。
設定厨で作りこみや文章表現は上手なものの物語展開や登場人物の心理描写がダメダメだったラノベ作家志望の主人公が、校内放送バトルに情熱を燃やす一生懸命なヒロインたちと触れる中で文章技術だけじゃなくて読み手を納得させる展開や登場人物の心の機微が必要だと気付くとかそんなお話なんだけど、この作者の地の文がアレ過ぎて凄く居たたまれない気持ちになりました。もしかして作者も自分の事を文章技術が高いとか思ってるのかな、と邪推してしまうと言うか。
話も学校内で平和にぎゃーぎゃーやるだけであんまり盛り上がる要素もなし。第一放送部vs第二放送部の校内放送バトルもなぁなぁで終わるし、なんかこう消化不良。
イラストはぷに萌え系で好み。とりしもさんに似てるかな?