俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる 1

著/裕時悠示 イラスト/るろお レーベル/GA文庫

告白されまくりの美少女がいい加減断るのが面倒臭いからと主人公に偽装恋人になってもらって、その主人公の事を好きな幼馴染みがそこに絡んできて、何故か部活を作る事になって三角関係するお話。もちろん最初はニセ彼女だったのが次第に主人公に惹かれていきます。そういうお約束は嫌いではありません。
でも前半部分で主人公とニセ彼女が、一生懸命だけどドン臭い幼なじみの女の子を騙してお馬鹿なことをさせてクラスで笑われてるのを陰から見て、後ろめたさも何も無く笑ってるのが不快でした。
主人公は幼馴染みが交通事故で剣道の道を諦めた過去を知ってるのに、自分のくだらない保身のためにニセ彼女の言うがままに幼馴染みを嵌めてみせるのは本当に気分悪かったです。
ラストでイケメンにデートすっぽかされて馬鹿じゃネーのwwwと笑われて馬鹿にされてる幼なじみを見た主人公が、アイツ許せない!って出て行くんだけどそのまんまの事を主人公がしてたよねって言う。
色々とダメな感じで、一生懸命な幼なじみがほんとかわいそうな作品でした。
デビュー作の踊る星降るレネシクルが、一生懸命なヒロインと主人公が強敵相手に二人三脚で頑張るお話だっただけにほんとなんだかなぁって。
主人公がこれは修羅場だって理解してるのに、恋心に気付いて無いのもマイナス要因。
色々ととても残念。