魂振の協奏曲

著/北沢大輔 イラスト/ぺこ レーベル/集英社スーパーダッシュ文庫

「魂振の練習曲」シリーズの第3巻。個人的には3巻なら3巻て分かるように書いて欲しい。外伝とか短編集とか入ると背表紙の通し番号見ても分からなくなるので。
あとP264・L13の「斎」は「イツキ」の誤植っぽい。終盤の重要なシーンなので何度か周辺読み返したけど「斎」であるはずがないと思いました。
閑話休題
主人公が成長するお話です。イライラさせられるほどに鈍感(と言えば聞こえはいいものの実際は相手の気持ちを思いやろうともしない自己中で他人を見下すクズ)な主人公が、ハーレム系主人公の自覚を持つようになります。答えを出さずにみんなから良い感じに好かれながらそれを当然と思うあれです。・・・・・・あれ? ・・・・・・あんまり成長してなくね?
ともあれ主人公が禍津神を払う神楽主としての自覚を持つに至る巻で、次の4巻から第2部とも言うべき展開に入りそうです。まぁ全5巻なので第2部というより後半開始なんでしょうけど。
あとは表紙の子がかつて捨てた自分の心(もう一人のボク)に寝取られちゃったりとなかなか興奮する展開もありました。清楚な巫女さんが身も心も墜ちていく姿は情欲をそそるものがありますね!