いちばんうしろの大魔王 8

著/水城正太郎 イラスト/伊藤宗一 レーベル/HJ文庫

自同律=神らしい。作品世界におけるシステムとしての神ではなく、信仰の対象たるGODね。そして魔王=人間の作った最終兵器らしい。第1部で大和望一郎の言ってたのとちょっと違ってます。彼は神が自らを滅ぼしてくれる存在として神自身が作ったものって言ってたと思うので。そして彼の方が時間軸が未来から来てるから信用したいんだけど、ミスリーディング以外で後出し情報が前のそれより正しいのは本読む上での最低限のルールだから、望一郎は間違っていたのでしょう。色々とドン臭い子だったみたいだし。
それと物語が人間に必要か、人間はどう生きるべきかetc...話が観念的過ぎてわかりにくいです。というかちょっともう付いていけてない。
ベストじゃないけどベターな社会でそれを壊して新しい社会を作ろうとする主人公の考えは、力を持つが故の傲慢だと思います。ガンダムSEEDキラ・ヤマトと同じで、能力主義社会を特別な能力をもった人間が標榜するといういかにも弱者への配慮を欠いたエリート主義的な思考に思えました。頭でっかちの知識エリートの革命は仮に成功したとしても、民衆が苦しんだ上で立ち上がる革命と違ってどこかで大きな歪が出るんじゃないかと思います。
まぁ何が言いたいかと言うと、もっとけーなたちとエロエロしてくれたらいいのに……