デウス・レプリカ 2

著/にのまえあゆむ イラスト/をん レーベル/HJ文庫

第3回ノベルジャパン大賞佳作受賞作の第2巻。
1巻でばらまいてた伏線をごっそりと回収。失踪した姉の真実、太刀鞍零さんのお家事情などなどその辺の物語の鍵っぽいところが2巻にしてかなりの部分明らかにされます。もうちょっと引っ張ってもいいんじゃね??とちょっと思ったり思わなかったり。
最初から最後まで太刀鞍家を含む神殺し御三家の情報の齟齬からくる内輪のゴタゴタの話で、それにリメイン・シリーズ(神器を模した魔道具)やら主人公の姉が絡んでいたりはするものの、明確な敵は登場せずおおむねのほほんと読めました。逆に言うと戦闘シーンにも緊張感が感じられなかったんですが。
面白くなくはないし恋心に素直になれないヒロインもそれなりに可愛いんだけど、全体的に小ぢんまりとあまり個性無くまとまってる感じの作品。どこにでもあるストーリーと、どこにでもあるキャラクターと言うか。