狼と香辛料 2

著/支倉凍砂 イラスト/文倉十 レーベル/電撃文庫

数年前に1巻を読んだきりだった電撃文庫の人気作。通称わっち。
欲をかいてしまい破滅の危機に陥った主人公ロレンスが、どうにかこうにか窮地を乗り越えてまたホロと旅を続けるお話。
どこまでもヘタレなロレンスがどうにか金を工面するためにプライドや良心をかなぐり捨てて、それでも商人としての矜持で一線は越えてしまっても常に相手の事を考えるっていう主人公らしさが読んでいて気持ちよかったです。正義の味方気取って説教したり、ダークヒーロー気取って自己正当化したりせずに、自分のやってることを客観的に判断して悪いことだと認識しながら、それでも生き残るために行動しさらに相手にもメリットがあるようにと一生懸命に立ち回るバランス感覚は見事でした。
1巻に続いて面白かった。

狼と香辛料 (2) (電撃文庫)

狼と香辛料 (2) (電撃文庫)