織田信奈の野望 2

著/春日みかげ　イラスト/みやま零　レーベル/GA文庫

画像はアニメイト限定版。GA文庫はアニメイト限定版が結構あるので要注意なのですよ。
1巻にて今川義元を破り尾張の支配を固めた織田信奈が、宿願だった美濃斉藤家の攻略へと向かう第2巻。
後世に名高い秀吉の一夜城や天険稲葉山城、浅井長政との同盟など、日本史やった人なら一度は目にした事のある有名イベントの連続で、非常にテンションが上がります。やっぱ織田信長は日本史の花だよね。
で、ツンデレな信奈や素直になれない主人公良晴との掛け合いににやにやしながらも、最後、信奈を助け見事美濃取りを成功させた主人公が美濃の蝮であり続けようと己を殺す斉藤道三に岐阜→ぎふ→義父だと説くところには思わずほろっと来てしまうなど、メリハリの利いた内容で楽しく読めました。
そしてラストではついに織田信長の宿敵明智光秀が登場。のっけから信奈と不穏な空気を漂わせます。
三好、松永の権力争いから逃れるため明に亡命した足利義輝に代わり、織田家の捕虜となっていた今川義元が将軍につくなど、歴史も大きく変わり始め、本能寺の変から信奈を守り、引いては彼女を自分の嫁とする良晴の野望がどうなるのか、次巻以降も期待大です。