八十八を三に割る 妹達のためならば天下も獲れる、かもしれない。
八十八の種族が共生する世界――人々は＜闇落ち勢＞とそれに対抗する＜獅子同盟＞による大戦争に巻き込まれていた。聖獣ストームライオンに育てられた野生児フェリクスの住む大平原にも＜闇落ち勢＞が侵攻。そして、今にも尽きようとしていた少年の命は、銀髪の美女メリアディス率いる謎の一団によって救われる。なんとフェリクスは女神リルアリアの子であり、メリアディスが彼を新たなる法王に迎えたいと宣言。未曾有の危機にある八十八種族の姫巫女＝“妹たち”全員を救う切り札となり得る存在――それが“兄”であるフェリクス。後世に英雄譚として語り継がれる、神聖なる野生児の天下統一伝説が幕を開ける。一騎当千の剣と魔法の美少女ファンタジー戦記！
MF文庫J2月新刊。
壮大な戦記物です。1巻なのでそのはじまりの物語。
作者はファンタジー系のものすごい大御所らしいです。
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「悪」と「野心」、2つの大勢力に割れた世界に出現した「善」という第三極リルアリア教団。
聖獣ストームライオンに育てられたヒューマンの主人公＝法王フェリクスが世界を救う決意をし、最初の戦に勝利してリルアリアの御旗を掲げるまでのおはなし。
一騎当千の古強者たちの仲間と共に、「闇落ち勢」と戦い天下統一への一歩を踏み出します。
八十八の種族のうち、コボルド、ミノタウロス、ウォーウフルフの3種族が仲間になりました。
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戦記物ですが、内容も描写もラノベ向けにかなりマイルドにされてるので、残虐描写はありません。
そのせいもあってか、戦闘シーンはやや物足りない感じ。
妹たる姫巫女になるべく殺さないで欲しいと言われているので殺しもありません。
極めてライト仕様です。
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本作にはあまり関係ありませんが、今まで善→悪へ状態変化したことを視聴者が外から見てメタ的に使っていた「闇堕ち」を、作中内でも普通に使える一般名詞化したのは、アニメ「アンジュ・ヴィエルジュ」の功績ではないかと思ったり思わなかったり。
途中、日本語があやしいところがちらほらあったので、校正さんにはもうちょっと頑張ってほしいかも。
これに限らず、最近MF読んでてちょっと多いなと感じるので。
