魔弾の王と戦姫 最終巻18巻

著/川口士 イラスト/片桐雛太 キャラクター原案/よし☆ヲ

MF文庫J11月新刊。
シリーズ最終巻です。
17巻でガヌロンを滅ぼし、ついに魔物たちとの戦いに勝利したティグルが、もう一つの脅威であるジスタートの王位簒奪を目論むヴァレンティナと王座を巡って雌雄を決するお話。
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竜具がないことを好機と見て、自ら前線に出ばって最終決戦に挑むヴァレンティナ。
ヴァレンティナ以外の竜具が力を失う中で、尋常の武器でもって戦姫のあり方を示す他の戦姫たち。
デュランダルを用意してヴァレンティナの竜技を牽制したり、離間策で戦力を削ったりと裏方でティグルを支えつづけたレギン。
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わずかの時間だったとは言え、ティグルとヴァレンティナ、両軍の総大将が戦場で直接対決するシーンもあって、まさに最終巻に相応しい決戦が展開されました。
ヴァレンティナのエザンディスの竜技による一撃をティグルがティルナファの黒弓で受けるシーンは、川中島上杉謙信vs武田信玄の一騎打ちの逸話みたいでワクワクしました。
ただ、決戦の結果はわりとあっさりで、もう少し一進一退の総力戦を読みたかったかも。
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最後、敗走したヴァレンティナは王都で侍従長ミロンの刃にかかってあっけなく死に、王都は無血開城
ティグルはブリューヌに続いてジスタートの王座も手に入れて、二国にまたがる大王として君臨したのでした。
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完結おめでとうございます。
長い間お疲れ様でした。
ちなみに表紙のエレンの右側には、たぶん二人の息子がいます。