Re:ゼロから始める異世界生活 14

著/長月達平 イラスト/大塚真一郎 レーベル/MF文庫J

MF文庫J9月新刊。
長かった第四章「聖域編」もクライマックスに突入。
エミリアの封印された過去にまつわるお話と、聖域の過去について真実が明らかになります。
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以下、メモがてらネタバレ。
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大罪司教「怠惰」ペテルギウス・ロマネコンティって、最初はエミリアの味方だったんだぜ!
エミリアとフォルトナ(エミリアの叔母で育ての親)を守るために大罪司教の権能を受け入れて、素質が無いのに覚悟と想いだけで激痛に耐えて権能を使いこなして、二人の為に命かけて戦ったんだぜ!
すごくカッコいいキャラで正直びっくりしました。
最後は「虚飾の魔女」パンドラに認識齟齬させられて、その結果、想い人たるフォルトナを自分の手で殺しちゃって精神崩壊しちゃって狂人になっちゃったけど。
ちなみに表紙のさわやか青年ね。ロマネコンティ司教。
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エミリアの記憶を封印したのはパンドラ。封印とその鍵欲しさにエルフの森を壊滅させた自分への恨みをなかったことにするため。
そして故郷を氷漬けにしたのはパンドラでは無く、母親を殺されて暴走したエミリアの大魔力でした。
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「聖域」の本当の目的は「憂鬱の魔女」への対抗手段であり、エキドナの記憶転写素体を維持し続ける云々は全て偽りでした。そうまでして隠したかった「憂鬱」の恐怖。
「憂鬱」「虚飾」は歴史から抹消された8人目と9人目の魔女。
400年前のリューズ、ベアトリス、ロズワールの平和な日常はほんわかでよかった。こういうベタな話もしっかり面白く描ける作家さんなのね。そういえば獅子王の外伝も明るく楽しいこんな感じのお話でしたっけ。あれも面白かった。
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エミリアの記憶が解放され、過去と向き合う第一の試練を突破しました。
次にロズワールが大兎を呼ぶのを止めるため、聖域ではラムとパックが戦いを挑みます。
そして別行動のスバルたち屋敷救出部隊では、最大戦力のガーフィールがついに参戦してエルザと一騎打ち。
あと残ってる脅威は魔獣使い。戦力的に一枚足りないけどどうするんだろ。スバルの権能『神の見えざる手』は知能の低い魔獣使い相手には特に相性良さそうだけど。