世界の終わりの世界録<アンコール> 8 慟哭の神霊

著/細音啓 イラスト/ふゆの春秋 レーベル/MF文庫J

世界崩壊後の新たな旅路の第2巻。
前巻で竜姫キリシェと再会したので、この巻では魔皇妃エリーゼを探しに行きます。
本来は深海に住む氷結の魔竜リヴァイアサンの脅威を受ける聖地カナン。
エリーゼが立ち寄ったあと遺跡調査に行って消息不明になったと聞かされ、同じくエリーゼを追ってきた魔王ヴェルサレムと初代魔王で現ハウスキーパーのルルを仲間に加えて、海底神殿へと向かいます。
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そこは神性都市シィエラミリスへと連なるゲートの一つでした。ゲートを守護する神殿獣ティアマトを撃退して、ついに神性都市の近くにある隠者の街カナンへとたどり着きます。
そこは聖地カナンに移る前の精霊信仰の隠れ里。
その古き町にて、『異物』の降らす灰によって狂乱した『時の始原精霊カナン』と戦います。
そしてそこでついに物語の核心が語られました。
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神性都市によってある時召喚された無尽蔵の力を持つ『異物』。これが世界を滅ぼす原因。
しかし神性都市を破壊したのはそれとは別の『三起源』。最初に召喚された悪魔、天使、竜。扱い切れない希望は、人類にとって最悪の絶望へと変わったのでした。
この1+3=4つの厄災をどうにかすることが物語の終着点になりそうです。
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まずはその前にはぐれた最後の一人、大天使フィアを次巻で探すとして。
そろそろ最終決戦が近づいてきました。