クソゲー・オンライン(仮) 3 「このクソゲーが現実だと私だけが知っている」

著/つちせ八十八 イラスト/にろ・東雲太郎 レーベル/MF文庫J

MF文庫J3月新刊。
世界初にして世界最悪のVRMMO《ソード&マジック・オンライン》はバグのかたまり。
ササラキとアズラエルがバグで結婚して、バグで妊娠して、バグで生まれたNPCのキサラちゃん。
キサラちゃんはこの仮想世界は現実だと言いだし、プレイヤーをまとめ上げて運営に牙をむきます。
運営は運営で、これ幸いと運営vsプレイヤーの構図を作り上げイベントを開催。バグがバグを呼び、愛のある悪意を振りまく人工知能フュリーちゃんが暗躍するクソゲーラノベの第3巻。
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キサラちゃんは運営最強のチートキャラ虐殺の女神リズエルトナを撃破するも、本当のところはこの世界がどうしようもないクソゲーであることを理解していて、そんなクソゲー世界で生まれた自分の存在価値について悩んでいて、だからこの世界がクソゲーではなく素晴らしい世界=現実なのだと思い込もうとしていたのでした。
つまり思春期のレーゾン・デートル的なお話です。
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最期は母であるアズラエルの作った愛のすこんぶでキサラと分かり合い、再びクソゲーな日常が戻ってきたのでした。
うん、説明するのが本当疲れるラノベです(・∀・)