ブシロードがフロアルール改訂、WSでは控え室の極端な並び替えの禁止

http://bushiroad.com/extra/column_floarrule01.html(特設コラム第1回)
http://bushiroad.com/extra/column_floarrule02.html(特設コラム第2回)
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1月25日(水)にブシロードのフロアルールが大幅改正されることになりました。

「作為的な並び替え」の禁止

「控え室のクライマックスカードを順番がまとまるように並べ替えた」
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上記の例のようにカードの順番を極端に作為的に並べ替えることは、不正行為と疑われたり、不正行為の温床となる可能性があるので、行ってはいけません。

特にヴァイスシュヴァルツでは、控え室のCXをまとめる様な「作為的な並び替え」は全て禁止になります。
店舗大会では口頭注意ですが、大きな大会だと警告(2回でマッチロス、または失格によるトーナメント除外)になります。
まぁ身内でやる分には関係ないですけど、店舗大会でもジャッジに口頭注意を与えてもらうことができます。ほんと積み込み(や自覚なきイカサマ)の温床なのでやめてほしいんです。
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あとできれば「開始時の8切りディールシャッフルの禁止」も明記して欲しかった。
これだけは絶対に禁止して欲しいので。
なんせ対戦相手を疑わないでいいように気持ちよく対戦したいんです。
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シャッフル基準の明確化

シャッフルの目的は、十分なランダム(無作為)化。
つまり、「どこにどのカードがあるかわからない状態にする」ことにあります。
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「たぶんクライマックスカードはいい感じに散らばっていると思う」
「トリガーユニットは何枚か連続で並んでる可能性が高そう」
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こんな風に思えるような状態のデッキは、無作為化できているとは言えません。
お互いが公平にファイトするためにも正しくシャッフルすることはとても大事なのです。

太字にしておきましたけど、ほんとこれ。
無作為化=クライマックスが散らばってる状態……じゃないから!違うから!ほんと分かって!

開始前=準備段階で「先攻後攻を決め、マリガンを行う」に変更

また開始に関する規定が変更になりました。
今までは
「開始の合図」→「先攻後攻を決め、マリガン」
だったのが
「先攻後攻を決め、マリガン」→「開始の合図」
になります。
マリガンまでを準備時間に割り当てることで、対戦時間を実際の試合にすべて使えるようになります。

スロープレイの明記、罰則強化

すべてのファイターには適切な速度で対戦を行い、時間内に対戦を終わらせる義務があります。過失・故意に関わらず、スロープレイを行っていると判断される場合、そのファイターに対して状況に応じた罰則が適用されます。

今後は遅延プレイに対して厳しく反則を取ることになります。
ポイントは故意、過失を問わないこと。
例えば

「カードの選択に不必要に長い時間をかけていた」

これに対する罰則が、

レベル1大会: 口頭注意〜警告
レベル2大会以上: 警告〜マッチの敗北

となり、つまり故意でなくても不必要に時間をかけて考えていると警告を受けることになります。
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対戦時間はファイター同士でお互いに共有するものです。対戦時間内にファイトの決着をつけるために、「一方のファイターが時間を使いすぎる」のはもちろん、「両方のファイターが時間を使いすぎる」ことや「決着に向けてファイトが適切な速度で進んでいない」といったことにも注意してください。

ボクも含めてですが、全てのTCGプレイヤーは、カードゲームは「最適解」をプレイすることが目的ではないという認識を持たなくてはなりません。
いくらでも時間が使えればそりゃ熟考して「最適解」を出すことは可能です。
しかし大会の時間は有限であり(多くは30分、アンジュ・ヴィエルジュは40分)、時間内に終わらせられるように「ベスト」ではなく「モアベター」なプレイする義務がプレイヤーには課せられます。
これらのことが今回フロアルールに明記され、罰則も厳しくなり、おそらくジャッジが見てくれるシーンも多くなるはずです。
ボクも大昔ですが、Lyceeの大阪公式大会の2回戦で、あと2ターン進めれば勝ち確定の状況から、超絶スロープレイ(アタックしますから相手が防御するかしないか1キャラ1分近くかけて長考、ってのを最後2ターン全部された)で10分以上使われて引き分けに持ち込まれた悔しすぎる経験があります。
トーナメントシーンで糞みたいなスロープレイが根絶されることを期待しています。

(注)「警告」

「警告」は、ゲームの進行が妨げられたり、大会運営に支障をきたす等、中度の違反に対して適用される罰則です。同じ大会中に同じ違反をもう一度繰り返すと、「マッチの敗北」または「失格処分」の罰則が与えられます。「警告」は同じ違反に対する累積に備えて記録されます。

同じ違反で「警告」を2度受けると、「マッチの敗北」または「失格処分」になります。