異世界の悪魔がぐーたらすぎるので俺がお城を作ります。

著/すぎやまリュウ イラスト/るび様 レーベル/MF文庫J

MF文庫J7月新刊。
クラフトゲーム(っていうの?)にはまったばかりの主人公が、中世ベースの異世界に召喚されて、悪魔に与えらえた「原料さえあれば過程すっ飛ばして何でも作れるクリエイト能力」と、召喚された世界より圧倒的に進んだ現代日本の知識でもって、建築で無双して女の子たちに絶賛されるお話。
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クリエイト能力と言っても石垣を作りたいと考えれば石があれば作れるとかそういうチート能力なので、高い石垣を作るために土台をどんどん積み増していって最後にその土台を削る、みたいな豊臣秀吉(だったかな?)の考案した建築技法のような専門性は微塵も必要なく、そのため主人公すげーみたいに思うシーンは特にありません。
ロッコの材料を用意すれば勝手になぜか動力付きのトロッコが完成します。そこに専門性はいりません。過程を無視して結果だけを発露するゲームのようなチート魔法能力が全てを補ってくれます。ゲームのクリエイト能力をそのまま使える感じ。
魔王城を作った時も芯柱とか多分入れてないだろうし。
まぁ異世界転生した主人公に与えられたチート魔法能力なんで、そういうものだと思って読みました。そういうのが気になる人にはあまり向いてないと思います。
色々な事を忘れてかるーく読むラノベ