世界の終わりの世界録<アンコール> 6 終焉の精霊

著/細音啓 イラスト/ふゆの春秋 レーベル/MF文庫J

第1部完結編。
エルラインの足跡をたどりアンコールを探すお話だと思ってたら、世界の均衡が崩れて天変地異が起こった世界で新たな世界を救う冒険が始まる衝撃の展開でビビった(・∀・)
第7巻より、レンが自ら英勇としての旅を始める第二部がはじまります。
表紙の可愛い女の子はフィオラ。
面白かった。
以下ネタバレ。
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エルラインが終焉戦争を決着させた後も、エルライン剣帝旅団が解散してなおたった一人で各地を巡る旅をしていたのは、精霊の声を聴き沈黙機関と対話できる古代召喚術と使う古代詠唱士を探すため。
沈黙機関と対話して異世界の住人である竜、天使、悪魔の存在を認めてほしかったから。
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世界録(アンコール)はエルラインの遺志を残した精霊具。
エルラインの言葉と想いを受け取ったレンは新たな英勇となるべく混沌たる世界に一歩を踏み出します。
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竜、天使、悪魔は神性都市シィエラミリスが異世界から召喚した精神体が、この世界で受肉したもの。つまりもともとは人間が戦いのために使役する存在だった。
それらは全て人間の代わりに戦うため。
三種族が相争うのはその初期の命令がずっと残っていたため
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沈黙機関は世界の均衡を守る存在。異世界産の三種族を排除しようとしたのは世界にとって異物であるから。
精霊の姫フィオラは沈黙機関の統率者。世界を守る精霊という精霊信仰の始原。
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大天使フィア先輩の戦闘シーンの顔がちょっと怖い。射殺すような目をしながら口元は嗤ってます。さすがエルラインに敗北して調教されるまで天界をシメてた天界最強の戦闘狂バトルマニア。
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天界が堕ち、冥界が浮上し、大地が割れ、古代文明の遺跡や大陸が浮上した荒ぶる世界に、暴虐の限りを尽くす神代の獣と、それを討滅する機皇兵まで現れた世界で、レンの新たな冒険が始まります。