インディフィニット・リンケージ 4 不可侵世界の孤独者

著/刈野ミカタ イラスト/フルーツパンチ レーベル/MF文庫J

最強主人公なVRゲームもの。ソードアート・オンライン以降流行りのジャンルですね。
主人公が俺強ぇぇええするためには相手を認識し分析しないといけないため、ちょっと説明が多めの俺強ぇぇ系です。お前ら会話の時に説明書でも読んでんのかってな劣等生ほどではないですが、あまりお手軽系ではありません。
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主人公の本命はメインヒロイン・ユウリではなく、セカンドヒロイン・兎神舞花でもなく、人気が出てチーム入りした百合ヒロイン・妃継でもなく、最後に味方になった敵エース・セリアでもなく、ラスボスの《斬虐の女王(クイーン)》兎神散葉でした。表紙の女の子です。
セカンドヒロインで散葉の妹の《幻影の兎姫(ミラージュラビット)》兎神舞花なんて表紙にすらなってないからね。
まぁ表紙でのセカンドヒロイン不遇は、1巻でメインヒロイン、2巻以降は追加新ヒロイン、最終巻でメインヒロインがトリの表紙を務めるハーレムスタイルのMF文庫Jのお約束ではありますけれども。
個人的にミラージュラビットという名前が琴線に触れるお洒落でクールな二つ名で、とても好きでした。
というわけで数年前に失踪した物語の真ラスボス・兎神散葉が主人公の本命でした。
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最初から超強かった主人公が、人間やめて最後の殻を破って最強の存在NEXTになり不定剣インディフィニットで世界改変計画(プロジェクトシフト)を止めるシーンは、チームの支援を受けて覚醒して最終奥義をぶちかます熱血で中二病な言うことない展開だったんですが、その後、世界改変計画とか刻印者(ナンバーズ)とかメインヒロインの出生の秘密とか物語の根幹全てを踏み台にして、最強のNEXTに進化した二人で戦う事を求めた《不敗の王剣》と《斬虐の女王》のブレなさがマジ半端なかった。
1巻の時から俺と対等なのは散葉だけだ、みたいなことは確かに言ってたけどさ。まぁこれもまた愛なのでしょう。
なんだかんだで散葉とは決別するなり矯正するなりすると思っていたので、散葉と同じステージまで昇って戦い合い競い合うエンドになったのは正直びっくりでした。
まぁなんです、ユウリ(メイン)、舞花(サブ)はお疲れ(´・ω・`)