インディフィニット・リンケージ 2 虚構戦域の支配者

著/苅野ミカタ イラスト/フルーツパンチ レーベル/MF文庫J

「祈刃ナイエ。祈刃ユウリとまったく同じDNAを持つ――妹だよ」《幻影の兎姫》との決戦に勝利した《不敗の王剣》・蓮也は、学園の屋上でユウリの妹を名乗る少女に出逢う。彼女はユウリを失敗作と断じて、自らがその代わりになるため蓮也たちに戦いを挑んでくる。《閃獣使い》として類い希な力を発揮するナイエとのバトルは、しかし、彼女自身によって一方的に打ち切られてしまう。そして――「次は正々堂々正面から正攻法で裏をかくから」去り際にナイエが残した不可解なそのセリフは、『BLADE-LINK』ver.1最後の伝説的プレイヤー《最弱の百騎》が残した言葉とまったく同じもので――? 仮想と現実が併行する、“最強”の近未来VRバトル、第二弾!

MF文庫J8月新刊。
VRゲームもので、主人公が《不敗の王剣》の二つ名を持つ超強い俺つぇぇぇ系。
負けないし負けられない主人公なんですが、あまり嫌味な感じはありません。
取り巻きがヒロイン2人だけしかいないのと、その2人から微妙に舐められてる(性的な意味ではありません、念のため)のと、集中力が高すぎることがやや社会不適合性として描かれているからかもしれません。
最後、《最弱の騎士(ナイツ)》を倒すシーンの一連の流れ
「どうして勝てないだなんて思った?」
「その傲慢が――お前の命取りだ」
「自分の驕りに気づけたか?」
のところはオサレ中二病大好きなボクはテンションアゲアゲでした。
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作中、《最弱の騎士(ナイツ)》が誰かを徹頭徹尾ミスリードし続けた作品。
種明かしされてみればナイエではなくゆるふわちゃんだと分かるシーンが中盤かなりたくさんあったんですが、冒頭でナイエであるとガツンと思い込まされて最後まで至ってしまいました。
読解力が無さすぎて恥ずかしい(/ω\)
ヒロイン2人との三角関係描写がニヤニヤしたくなるような素晴らしい出来でそこに意識が引っ張られたりと、ほんと作者の手のひらの上で意図通りに思うがままにミスリードさせられてました。
おもしろかった(>_<)