世界の終わりの世界録(アンコール) 1:再来の騎士

著/細音啓 イラスト/ふゆの春秋 レーベル/MF文庫J

MF文庫J7月新刊。
凱旋都市エンジュにある霊剣ヴィエルジュ――なんだアンジュ・ヴィエルジュの販促ラノベか……というわけではもちろんありません。
そしてこれがMF文庫J50冊連続読破記念となりました。大きな大きな一区切りが付きました(>_<)
後はもう自由に読みます。
8月のアリア18巻の前にアリスベルの4巻読まないといけないしね。
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300年前に世界を危機から救った伝説のパーティ「エルライン剣帝旅団」。
人類史上最強の規格外騎士・剣帝エルラインと、彼と共に戦った最強の天銀竜の姫キリシェ、冥界を統べる魔王エリーゼ、天界ナンバー2にして最強の武闘派大天使フィアの3人の少女たち。
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そんな伝説の英雄エルラインと瓜二つの外見ながら剣才に乏しく偽英雄と笑われてきた努力家の少年レンが主人公。
肖像画銅像とそっくりな姿は歩くだけで注目を集め、何かと話題になっては過度の期待をされる、そんな主人公がかつてエルラインと共に世界を旅した最強の少女たちと巡り合ってパーティを組み、本物の英雄へと階段を駆け上っていく物語です。
天銀竜キリシェは封印から解放されたばかり、エリーゼは転生して子供になってしまい、フィアはやっと傷が癒えてきたところと、かつてのメンバーたちは全盛期には程遠いものの、そもそも人間より上位存在の異常なスペックなので普通の人間は相手になりません。
そんなヒロインたちとパーティを組む主人公が、同じ高みにまで登らんと努力に努力を重ねる姿が胸熱でした。
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そしてレンは全ての才能を古代召喚術と言われる精霊魔法に費やしていたことが分かり、世界で2人目の精霊使いとして才能を開花させていきます。
同時に窮地に立たされても勝利を諦めず活路を見出していく天性の判断力。
本体スペックが人間のため人外相手との戦いは苦戦必至ながらも、フィアやエリーゼに貰った神具、かつてエルラインが愛用した伝説の霊剣ヴィエルジュなど様々な道具と固有スキルの古代召喚術の精霊魔法、そこに勝利のためのアイデアを絡めて強敵に挑んでいきます。
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英雄物語の最初の敵は五大災の一人、炎の魔将アシェンディア。
現魔王よりも強力な炎の魔神を一人で討伐します。
キリシェに一発貰ってダメージを受けてたとか、後で他の3人を相手にするために力を出し惜しみしていたとかはあったものの、持てるすべての道具を使って勝利をつかみ取る展開は熱血王道展開で凄く良かったです。
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面白かった。
2巻も買います。