Re:ゼロから始める異世界生活 4

著/長月達平 イラスト/大塚真一郎 レーベル/MF文庫J

MF文庫J6月新刊。
3巻にて主人公ナツキ・スバルや世界観の設定紹介&味方集めのプロローグが終わり、4巻からは親竜王国の次期国王選を描いた「再来の王都編」がスタート。
表紙は王選のライバル筆頭「血色の花嫁」プリシラ
天に見初められ常に勝利を選び続ける天運を持ちあわせた、自分以外の全てを見下す傲岸不遜な女の子。
ツンツンしてますがデレは一切ありません。
これは異世界ハーレムとかそういうラノベじゃないですから(´・ω・`)
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そしてプリシラの従者として、18年前にスバルと同じように地球から召喚されたおっさんアルが登場。
18年前だとポケベル全盛時代なので、携帯電話は知らなさそうですね。
Windows95が出て爆発的にパソコンが普及し始めたころなので、今のインターネット全盛も知らないわけで、ジェネレーションギャップが大いにありそうです。
ただ、関西弁を伝聞でしか聞いたことないっぽいので、過去に異世界召喚者と懇意にしたことがあるだけなのかもしれません。おいおいその辺も明らかになるでしょう。いちいち気になる設定が多くてこうやってメモらざるをえません。悔しい、でも感じちゃう!
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1巻で登場したっきりラインハルトに拉致されたまま行方知らずだったフェルトちゃんが再登場。
なんとフェルトちゃんは14年前に拉致された王家筋の姫君だった(と思われる)のでした。
貧民街から王族へと何もかもすっ飛ばしたステップアップに、上昇志向の強いフェルトちゃんの時代がハジマタ?
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「最優の騎士」ユリウス。
最初のカラーにある人物紹介見ると、いかにも噛ませ犬な嫌味なイケメン野郎っぽく描かれてたんですが、完全に釣りでした。
最優の騎士と呼ばれるに相応しい人格者で、スバルの危機を取り除くとともに物理的に人格矯正してくれます。
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物語は、王選の参加者5名が集められ、その始まりの鐘が鳴るまでのメインストーリーと、エミリアの為にじっとしていられないスバルがエミリアとの約束を破って王城にかけつけ、そこでやらかしてすれ違って、実力の無さをユリウスに糾弾され叩きのめされて、最後はエミリアにこれまでの関係を清算して無かったことにしましょうと言われてしまう、成長のための第一歩的なお話。
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一周目の世界でスバルを助けた記憶が無い今のエミリアたんは、スバルが文字通り命をかけてまで自分を助けてくれることの理由がわからずどうしてもスバルを信じきれないし、スバルは魔女の呪いで真実を話すことができないし仮に話したとしても突拍子が無さすぎて全く信じてもらえ無さそうで、売り言葉に買い言葉の挙句、ついに二人は破局してしまったのでした。
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とても面白かった。
5巻は10月発売なので約4か月後。待ち遠しいです。