しゅらばら! 9

著/岸杯也 イラスト/プリンプリン レーベル/MF文庫J

MF文庫J10月新刊。
7〜8巻で偽三股が発覚→星川早少女の公開告白と、話が大きく動き&結末に向かって些末な問題が解決&主人公が誰を選ぶかという一点に集約されつつあり物語最終盤の様相をみせる修羅場ノベル。
9巻では改めて3ヒロインに告白されるも主人公・八木本一大は返事を保留しました。
いきなり実は3ヒロインとも主人公のことが本気で好きになっちゃってたとか言われても困るよね。
それでも長々と引き延ばしはせず、次の最終巻10巻でちゃんと選ぶようです。
また一大の前で3ヒロインが家庭的女の子アピール合戦したり、芯の強さや誠実さを真っ向アピールしたり、かと思えば敢えて少し引いて奥ゆかしさを見せたりと女の子同士の恋の鞘当ては相変わらず健在。
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3ヒロインのうち星川早少女と氷魚鷹名の抱えていた問題は8巻で解決済み、9巻では最後に残った物語中の設定が一番重い天弓院真愛の財閥お家問題を解決します。
財閥の全てを背負う覚悟を決めた真愛が、財閥内に巣食う愚物どもに真っ向啖呵を切るシーンが凄く格好良くて、初期の箱入りお嬢様から比べてほんと成長したなと改めて思いました。
予告によれば次の第10巻でシリーズ完結です。
とても面白かった。