天川天音の否定公式 1

著/葉村哲 イラスト/ほんたにかなえ レーベル/MF文庫J

「悪くない。
膂力はある。速度もある。技もあって度胸もある。
だけど――
だけど――天川天音には、才能が無い」

葉村哲&ほんたにかなえシリーズ第1作(葉村哲としては第2作目シリーズ)。
積読消化と新規シリーズ開拓を兼ねて、今回は同じ作者&絵師コンビを狙って読んでみました。
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正義の心と不屈の闘志、強くなるために努力する意志と根性を持った天川天音さんと、普通の高校生な主人公・芦原雪道が出会ったことで始まる中二異能バトルもの。
でも天川さんは才能が無くて、あまり強くはありません。
1巻からして敵が超強いのもあって、ドッペルゲンガー、鋏姫、天才的天災(ナチュラルカラミティ)相手に連戦連敗で負けてばかり。
1巻ボスである死を運ぶ黒竜も、実は記憶を封印してあって実は非人間だった主人公の元人格が出てきてボコボコにするなど、タイトルからは想像できないほどによわっちいです。
おそらく勝負勘とか危険察知能力、当て勘、ゴール前での嗅覚とかいった天性の素質が無いのでしょう。
ブコメでも主人公は別の女の子に執着、おっぱいも完敗(韻を踏んでます)。
がんばれ天川さん。
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タイトルの「否定公式」は言わゆる魔法のこと。
超常現象(=ありえない)を否定し科学で再現する技術。
天川さんは「風鳴き」と呼ばれる「切断現象=かまいたち」を再現できる剣で戦いますが、ラスボス戦では天川さんは気絶中で代わりに主人公が風鳴きを使ってぶちのめしちゃいました。
がんばれ天川さん。
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主人公・芦原雪道の本来の姿は古い魔法使いで否定公式の根源にかかわるような人物みたい。
巻が進むにつれてそのあたりも明らかになっていくのでしょう。
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ダブルヒロインの天川天音と長月瑛子がどちらも可愛かった(*´ω`*)
イラストもとても可愛かった(*´ω`*)