俺の妹がこんなに可愛いわけがない 11

著／伏見つかさ　イラスト／かんざきひろ　レーベル／MF文庫J

必死にかっこつけていた京介の心をへし折りヘタレにしてしまったのは誰なのかetc...物語の核心に触れる致命的なネタバレしています。
現在アニメ放映中で間違いなくこのエピソードをやると思うので、アニメ組の人は絶対にスルーしてください。
櫻井秋美ちゃんが可愛かった。
特に不登校やめてからはマジ可愛かった。
桐乃派だけどこんなかわいい子出されたら心揺れるですの(*´ω｀*)
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以下ネタバレ。

京介の心を折ったラスボスは麻奈実でした。
中学3年2学期までの京介は、『仕方ない』で済ますな！と他人が困っていたらすぐにお節介を焼くウザいけれど一生懸命な男の子。
桐乃はそんなお兄ちゃんの姿に憧れて、追いつけるようにと必死に努力をしていました。
桐乃が努力し始めた切っ掛けとなったのは、女の子と遊ぶとダサいという小学生男子特有の価値観をもちつつあった京介が、桐乃に「俺に追いつけたら遊んでやる」みたいなことを言って桐乃が転んだのに気づかず置いて行ってしまったから。
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閑話休題。
そんなウザ熱い子供時代の京介ですが、中3の2学期にあった林間学校で櫻井秋美ちゃんを意図せず怪我させてしまったことで自分の生き方に悩み始めます。
そんな京介を救ったのが「――きょうちゃんは、ごく平凡な男の子なんだから」という麻奈実の言葉でした。
早熟なだけで凡人だっただけの京介は、麻奈実や桐乃に良い格好を見せるために無意識のうちに焦って必死になっていたのです。
悩み苦しんでいた京介はその言葉で救われるとともにぽっきりと心が折れてしまい、麻奈実に甘え凡人として生き、分を弁えた人間になるべくお節介や必要以上の努力をやめます。
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そして桐乃は背伸びした格好いいお兄ちゃんに憧れていたがゆえに、そんな兄に追いつこうと努力していたがゆえに、堕落していいところを見せてくれなくなった兄貴に幻滅して失望して、ムカついて、気持ち悪くて、許せなくなっていたのでした。
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その後、兄がヘタれたのはあんたのせいだと麻奈実に怒鳴り込むも、兄妹で愛し合うのは気持ち悪いよねと笑顔で言われて凹む桐乃。
「お兄ちゃんに恋する妹なんて、気持ち悪いでしょう？」
麻奈実がにっこり笑顔でこんなセリフ言うなんて・・・*1ｶﾞｸｶﾞｸﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
やっぱ麻奈実も普通の女の子なんだよね、というお話。
というわけで最終巻に続く。
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京介が誰を選ぶのか（櫻井秋美ちゃんは3年後会いに行って、当時の気持ちを聞かされて、しっかり振りました）、わたし、気になります。
とても面白かった。
おすすめ。

*1:+_+