機巧少女は傷つかない 4 Facing "Rosen Kavalier"

著/海冬レイジ イラスト/るろお レーベル/MF文庫J

サブタイトル"Rosen Kavalier"は日本語訳すると「薔薇の騎士」。
ちょっとよく分かりません。
4巻の敵はドイツの人形使いだったのでそれに合わせてドイツ語になってるってのはわかるんですけれども。
ネタバレしてますのでアニメ待ちの人はスルーしてください。
.
3巻と4巻で上・下巻構成。
ロキ、シャル、フレイの協力を得た主人公・雷真赤羽が、アリス&シンに奪われた夜々を奪還し夜々との絆を深めるお話。
今回の黒幕だったアリスは準レギュラーくらいで仲間になってくれそう。
性格が歪んでるというか快楽主義的破滅主義で壊れちゃってるのは、実の父である学院長に生体改造されたからでした。
アリスのマシンドール・シンの異常な高速機動は、分子レベルのベクトル制御魔術に幻影魔術を組み合わせたもので、魔活性不協和の原理で同時には魔術を起動できないことを利用して、幻影魔術を使った瞬間を狙いうちして攻略。
.
剣帝ロキとソフィアの悲恋はゲームでいうバッドエンドルート。
この物語が主人公・赤羽雷真の物語である以上、彼に選ばれなかったヒロインは悲しい運命へと突き進むしかないのです。
.
人格を持った兵器は自己判断やらなんやらできる代わりに、自己判断「してしまう」という諸刃の剣。
純粋な機械よりも痛みに弱いという弱点もあって、作中で言われている通り、神の御業に迫るというある種のロマンをはらんだ所業なのかもしれません。
.
シャルは姉妹揃ってえっちな娘さんでとてもいいと思います。
面白かった。