まよチキ! 11

著/あさのハジメ イラスト/菊池政治 レーベル/MF文庫J

最終直前巻。
主人公の女性恐怖症が治りました。
無理やりスバルageをするためかスバルを好きだったから治すことができたみたいなことになってますが、ここまで読んできた限り妹の紅羽に恐怖心を抱かなくなったことが最大の要因だと思います。
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文章について。
直喩ばかりの安易な表現が手抜きしすぎなのと、同じことを何度も何度も何度も何度も書くのがとてもくどいです。「俺達の関係は変わった」って何回書いたら気が済むんでしょうか。小学生じゃないんだから10回も20回も書かれなくてもちゃんと分かってます。
あと誤用がちらほら。これに関しては初期からずっとなんですが、慣用句だけでなく形容詞や副詞の使い分けとかの文法の基本からおかしい時があるので、物書きとしてもうちょっと国語の勉強をしなおしてほしい。
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主人公がヒロインたちに告白されながらグダグダ言い訳して返事を引き延ばします。本命はスバルで両想い確実だけど、今の状態を壊したくないとか体質改善プログラムがまだ残ってるからとかetc...で正当化する姿は見下げ果てました。
もちろんヒロインたちはそんな“優しい”主人公にメロメロなので非難はしません。どころか作品全体で評価されてます。なんかこう、寒いというか納得し辛いというか、もにょり。
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最後のシーンでスバルが女の子であることをバラして執事辞める宣言するんですが、主人公がプロポーズしつつじゃあ俺が執事になってやると唐突に、突然に、藪から棒に、何の脈絡もなく、脊髄反射の如く言い出します。伏線とか積み重ねとかなく完全な思いつきでいきなり。
ほんと話が軽い。
スバルが執事に対して命をかけてた(設定だった。最後の方はウザいメンヘラ無能執事でしたが)だけに余計にそう感じました。しかも俺の人生を犠牲にしてもスバルの夢を叶えるんだとかで微妙に上から目線。なんだかなぁって。
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全体的に微妙でした。