蒼柩のラピスラズリ 1

著/あさのハジメ イラスト/菊池政治 レーベル/MF文庫J

まよチキ!作者の3作目シリーズ。読み方は「そうきゅうのらぴすらずり」。
前半ラブコメ、後半バトル。ヒロインはみんな好感度高めスタート。
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・・・まよチキ!でもそっくりなシーンを見た気がする・・・だがそれがいいブヒィィィィイイイ(*;゚∀゚)
魔女の遺産ウィッチクラフトを集めるために戦うってカードキャプターさくら的な話は悪くなかったものの表現が雑なところがちらほらあって、もうちょっと読者に伝わる文章を書いてほしかった感じ。
例えばセツナの登場シーン、P143のL8とL9の間の「。」は「、」にすべきだと思います。句読点1個の違いだけど、セツナが人なのかそれともウィッチクラフトなのか真逆にとられかねない表現だと思うので。物語の見せ場の1つなのに雑な表現でちょっと「もにょっ」と感じてしまいました。
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バトルシーンは「悪い人」が出てこない温めの接待バトル。ラブコメ作家なんでそのことはまぁ別にいいっちゃいいんですが、ここでも雑な箇所がちらほらありました。
例えばラピスラズリが攻撃されたのに、それを見たヒロインの1人が、奴は主人公を狙ってる節があるとか言い出します。エピローグでラピスラズリが攻撃されたのも主人公が攻撃されたのも同じ理由からってのが明らかになるんですが、この段階ではまだその答えは得てないはずで、時系列入れ替えてまるで結論を知ってるとしか思えない話の展開に違和感を覚えました。
あと主人公が家族を大事にする理由が弱い感じ。まよチキ!でも「スタンド・バイ・ミー」がちょっと寒い感じだったんですが、今回もそんな感じでなんかこう嘘くさいというか、作者だけ主人公の魅力に入れ込んでるけど読者には全く伝わってこないというかそんな感じ。
ヒロインは可愛かったし主人公も前半は好感持てただけに、後半のバトル展開のgdgdが残念でした。