僕と彼女のゲーム戦争 1

著/師走トオル イラスト/八宝備仁 レーベル/電撃文庫

読書マニアで登場人物に自分を重ねてしまう性質で読書時はもの凄い集中力を発揮する主人公が、ひょんなことから現代遊戯部(つまりはテレビゲーム部)に入る事になり、今まで興味のなかったテレビゲームの世界に触れて、そこで持ち前の集中力でスペランカーやらなんやらなゲームをこなして女の子と仲良くなっていくお話。
スペランカーと聞くとホークスの多村仁を思い出す、そんなよく訓練されたプロ野球ファンなぱにーに(=゚ω゚)ノです、こんにちは。
発行部数が少なくて方々で難民が出てるとか何とか耳にしましたが、ぱにーに(=゚ω゚)ノは新刊リストで八宝備仁イラスト見た時点で即買いしてたのでセフセフでした。典型的なイラストでラノベを買うタイプですね分かります。
お話もテレビゲームを題材にしている点が非常に珍しかったし、主人公がやりたい事を見つけていく王道展開も熱くて面白かったし好みでした。好きな女の子の前でかっこいい所見せようとしたけどギリギリのところで負けて涙する最後のシーンが特に良かったかな?
あと八宝備仁先生のイラストを見ると八宝備仁原画のエロゲを思い出してきゅんきゅんして困る(*´ω`*) 其の節はお世話になりました。主に性的な意味で。
ゲームが流行っている世界のバックボーンもちゃんとあったし、主人公が現代遊戯部に入る理由も、ゲームが面白かったって事と天道会長がとても美人で、対して平凡でヘタレでぱっとしない本の虫だけど部活に入ればこの可愛い女の子と仲良くできるからと、登場人物にも本音や建前・下心がちゃんとあって人間らしさを感じられる作品でした。多少強引でも設定やキャラの行動に合理的な理由が示されてるので納得しながら読めました。カッコイイ自分を妄想してみたり、ヘタレで凡百な自分に自信がなかったり、それでも綺麗な生徒会長と仲良くなれたらなぁと夢見たりと健全な男子高校生な感じも良さげ。



ヒロインの天道しのぶちゃんも黒髪お嬢様でとても好みです。隠れオタクであることがばれそうになってあわあわするところも可愛いかった(*´ω`*) そして何より八宝備仁先生のイラストがエロ可愛くて困る(*´ω`*)
ちょっと気になったのが電撃文庫にしては校正が甘かった事。「多生の縁」が「多少の縁」になってたり、句点が抜けてたり、助詞が抜けてたり。MF文庫Jではよく見るんだけどね。電撃にしてはちょっと目に付いたかなと。


この先はきっと図書館の女の子が幼馴染みでゲーム部と天秤にかけてどっち取る!?みたいな話があったり、今回勝てなかった初代チャンプにリベンジする話があったり、何より次はロリ巨乳美少女スナイパーが仲間になる話だと思うので、次巻がとても楽しみです。イラストは良いし熱い展開出しで面白かった。