ぷれいぶっ! 1

著/高遠豹介 イラスト/プリンプリン レーベル/電撃文庫

作者の名前に見覚えがあると思ったら「藤堂家はカミガカリ」の作者でした。カミガカリが滞ってる間に新シリーズ書いてたとは・・・・・・とりあえずカミガカリの4巻の方もお願いしますね。
イラストはプリンプリン先生。ちょっと古風な丁寧で可愛いイラストでお話によくあってました。


勇者として異世界に召喚され聖剣とともに魔王と戦い世界を救った主人公雪村統吾が、日本に戻ってきたらそういった異世界経験者ばかりを集めた学園に編入させられて、勇者の力を使って女の子にモテモテ学園生活を送るんだと意気込んだものの、実は統吾が救った世界は他の異世界と比べて弱い世界であり聖剣も¥1980で市販されていて、そんな中で魔法使いなヒロインに凄い勇者と勘違いされて見栄をはりながら、必死にヒロインの期待に応えて強い勇者になろうとする男の子のお話。
異世界を救った英雄たちが平和な日本で繰り広げる学園恋愛もの、ちょっと能力バトルもあるよ的な展開でした。
統吾は戦闘能力的には他の英雄たちに大きく劣るものの、勇者を皆の先に立ち仲間とともに艱難辛苦へと立ち向かう者と定義するなら、彼は紛れもない勇者でした。動機が自分の事を(勘違いから)信じてくれている可愛い女の子の期待に応えるためと言う、やや不純なものではありましたが。
最後は文化祭の宝探しにて、武道家と商人、ヒロインの魔法使いという仲間たちの支援を受けて生徒会長な魔王と戦い、ヒロインの魔法使いとの愛の絆攻撃によって見事勝利を掴みます。
つまりは「俺と彼が勇者と魔王で部長と生徒会長」。
面白かった。