大阪地検特捜部主任検事前田恒彦容疑者(43)を逮捕

http://www.47news.jp/CN/201009/CN2010092101000572.html

 厚生労働省の文書偽造事件で、無罪判決が言い渡された村木厚子元局長(54)の部下だった元係長上村勉被告(41)から証拠品として押収したフロッピーディスク(FD)のデータを捜査に有利な内容に改ざんしたとして、最高検は21日、証拠隠滅の疑いで大阪地検特捜部の主任検事前田恒彦容疑者(43)を逮捕した。

警察が取り締まるべき暴力団やパチンコ屋と通じて違法行為を見逃し守るべき市民を軽微な違反で捕まえることに腐心してはいるのに対して、高等教育を受け司法試験という狭き門を潜り抜けた検察はなんだかんだでそれなりに正義の味方として機能していると思っていたものの、必要悪と壁一枚の自白の誘導だけでなく、絶対に手を加えてはいけない物的証拠を改竄していたことが明るみに成った今回の事件。
朝日新聞がサンゴにKYと落書きをして捏造報道をしたり、消防士が普段の訓練で培った圧倒的な力で輪姦したり、教師や牧師がその地位を利用して教え子や信徒を強姦をするなど、犯罪者に貴賎なしなのは理解はしているものの、さすがに犯罪の物的証拠を故意に改竄するのは度合いが違うよね、と思いました。
折りしも冤罪事件を無くすための取り調べの可視化が議論されている中で、大阪地検特捜部のエースがこのような愚挙に至り、また当該行為を上層部も把握していながら裁判に持ち込み証拠として提示していたという今回の事件。少なくとも彼が担当した案件は全て再調査する必要もあるでしょうし、まだまだ付随して様々な事が明るみに出てくるのではないでしょうか。