Angel Beats! 第9話「In Your Memory」


「後は天命を待つだけね――果たして神は誰に味方するのか――?」
出来ることは全部やったみたいな雰囲気だけど、その割にこの部屋に8人も残ってるんだよね。最近のアニメに多いんだけどさ、足を使って状況を打開する展開がほとんど無いよね。頭の中だけで組み立てたロジックだけで話進めてるというか。地道な捜査せずにネットで検索するだけでラスボスの謎を解いて( ゜д゜)ポカーンだったとある科学の超電磁砲もそうだけど、キャラの必死さが伝わってこないと言うか、根性論とか精神論もどうかと思うけど、こういうオサレというかドライというか、登場人物たちの熱意が伝わって来ない展開にやや違和感を覚えます。



あと今回音無結弦(神谷浩史)のまだ思い出してなかった記憶が出てきて、崩落したトンネル内で列車ごと閉じ込められたって話を延々やってたんだけど、不必要に描写が長くて昔北海道の豊浜トンネルが崩落した事故思い出しました。ちょうどその時スキーで北海道に居て記憶に残ってるんですが、やっぱアニメ、特にギャグも多い作品でこういうのをメインで扱うのは良くない気がします。
そして記憶は戻ったものの、何故主人公が記憶喪失になったのかが言及されていません。きっと物語のポイントになるのでしょう。もしならなければ脚本家の資質を疑うレベル。生前の主人公はある程度満足してたのにユリたちの世界に来てるしね。主人公が特別な存在であるからだろうけど、問題は何故主人公が特別な存在として選ばれたのか、何のために記憶喪失にさせられたのか、そう言った物語の核心部分に対してもう少しアプローチが欲しかったかなと思いました。現状、余りにも話が進んでなさ過ぎるよね。ぶっちゃけ導入終わったレベルでしょ?



あと気になった点をいくつか。音無が記憶を2段階かけて思い出した意図が不明な点。奇跡で1対100に勝利したという鳩山のトラストミーより安い奇跡の大安売り。主人公はなぜSSS団に事の真相を正直に話さないのか、何故仲間を騙してまで自分の価値観を押し付けようとするのかetc...