クリスナーガ

著/小林三六九 イラスト/ポコ レーベル/電撃文庫

最近「異世界ファンタジー」を「ハイ・ファンタジー」と言う事を知りました。対義語は現実ベースに魔法etc...が絡む「ロー・ファンタジー」だそうです。ハイとかローとか付くとなんかちょっと専門的でカッコイイよね(*´ω`*)
前置きはさておき魔法の世界クリスナーガを舞台にしたハイ・ファンタジー小説
前文明を滅ぼした神魔大戦から1000年の時を経たクリスナーガにラグナロクと呼ばれる世界の危機が訪れて、記憶を無くした主人公が伝説の「神下の民」となってクリスナーガを救うお話です。
メインヒロインはトラウマから自己感情表現が苦手になった魔法使いメイドのエレンと、黒き巫女として伝説にその名を残す最強の魔導書イソラ・ルル・ヴァルス(略してイブ)。後者はメインヒロインのはずなんだけど、最後の見せ場以外引き篭もりニートっててあまり出番はありません。表紙に裏表紙、扉絵、キャラ紹介、挿絵とイラストは圧倒的に多いのにね。ちなみに気の強いご主人様系ヒロインです。
さらに1000年の時を生きるエルフの巫女システィーナ、若く美しい女王クラウ、へっぽこケモ耳ルナルナと、ファンタジーの王道要素がいっぱい詰まってて、古き良きファンタジーな雰囲気がそれなりに出ていたのではないかと思います。
個人的にはクラウ女王が好きだったのですが、挿絵が1枚あるだけで巻頭のカラーキャラ紹介には載ってすら居ませんでした。序盤は結構頑張ってたように思えたんですが、作者にとってはちょいキャラだったんでしょう。悲しいお話ですね(´・ω・`)
お話としてはまぁそこそこ。
途中、主人公の出自が明らかになるところが、内面的精神的な箇所に注力しててちょっと読んでてだるかったかな、と思いました。
読んで損は無いと思うものの、特にお勧め!ってほどでは無いと言うか。