CLANNADAFTERSTORY

ドラゴンボールを集めたら生き返っただけでなく時間も巻き戻ってました。めでたしめでたし。
結局、朋也が汐や父親との絆を取り戻したのも、渚の死を乗り越えたのも全て否定したって事でいいのかな?
渚が居なくなった場所で渚の残した汐と共に生きるってのが、朋也が何年もかけてたどり着いた自分達家族がどうあるべきかって結論で、CLANNADのテーマも「家族の絆」だと思ってたんだけど、それをわざわざ作品内で全否定しているところを見ると、どうやらちょっと違うようです。
確かに「家族」がいくらでもやり直せる=リセットできる軽いモノとして描かれているのに対し、「街の意思」は物語の中心に据えられており、幻想世界やら願いを叶える光の玉は世界すら改変する圧倒的な存在として描かれていました。


つまりCLANNADは、街という超常的な上位存在に導かれてセカイを改変し幸せを得る事が出来た岡崎朋也世にも奇妙な物語、だったのかな?
あれです、DC2アニメが、悟りきった主人公の死→魔法の桜による安易な復活でそれはもうフルボッコに叩かれたけど、それを思い出しました。いやまぁDC2はゲームもフルボッコでしたけどね、一部儲以外には('ω'`)


結局、幻想世界が何なのかもよく分からなかったし、そもそも街ってのがどういう存在なのか。
人の絆が弱くなるとうさぎが1人だと寂しくて死んじゃうように街も弱ってしまうのかと思ったら、病院が立って地域住民が喜んだり絆ができても弱っちゃったりと、人間の物差しでは到底計れない超越種ってのは分かったんですがその辺の描写も説明不足な感じ。4クールもあったのに


リセットに関してはいっそ、実は全部朋也の夢で、本当の朋也は精神病院の隔離病棟で鉄格子に囲まれて毎晩唸り声を上げてて、たまに幸せな自分を妄想しているのが視聴者がアニメで見ていた「日常」だった、とかのほうがしっくり来るんじゃないかと思ったくらいに説明不足。
ちなみにAethyrアエティール〜天使の領域〜は↑みたいな話。
この前680円で売ってるのを見ました。買う気はしないですがw
あのゲームは衝撃だったなぁ……EDがあと1個が埋まらなくて徹夜してひたすら選択肢メモってクリアしたけど(昔のゲームは選択肢がシビアで、全然関係ないだろって所を1つミスるだけでフラグが消失したものです(遠い目)、やっとたどり着いた時の充実感。明け方に友人3人(協力プレイ!)で最後の30個目のED見たら、真EDが開放されたときのあの不思議な高揚感。そして全ては鉄格子に嵌った主人公の妄想だったと分かる真ED。


閑話休題
1クールの駆け足アニメじゃ有るまいし、4クール1年も使っておきながら、物語の核心を視聴者に投げっぱなしで終わるのは評価する以前の問題なような……長い話数かけて家族を描きながら、最後に街の意思に帰結させてしまったせいで、作品のテーマが拡散してしまって何が言いたいのかさっぱりになってたし。
原作はやったこと無いけど人生なんでしょ?もう少し気合入れて作って欲しかった。