灼眼のシャナ18

著/高橋弥七郎 イラスト/いとうのいぢ電撃文庫


Q1.所在不明な敵本拠地をどうやって探すんですか?
A1.敵本拠地に反応するアイテムがあるから問題ありません!


Q2.敵本拠地にたどり着くには防衛網を攻略しないといけないよね?
A2.相手の本拠地には秘密のワープ装置で行けるから問題ありません!


Q3.10倍100倍1000倍の圧倒的な戦力差をどうやってひっくり返すの?
A3.1人で100人相手にしても余裕なくらい個人戦闘能力に圧倒的な開きがあるんで問題ありません!


Q4.でも盟主とか三本柱出てきたらヤバいですよね?
A4.大事な用事で全員出払ってていないから問題ありません!


Q5.シャナの愛刀が奪われたままだけど、どうやって取り返すんですか?
A5.呼べば勝手に歩いて主人の下に帰ってくるから問題ありません!しかも帰る途中についでに敵も殲滅するからお得です!


Q6.シャナは逃げ出したけど異能の力封じられてるから今見つかるとまずいよね?
A6.VIPルームに軟禁されていたので敵はほとんど居ないから大丈夫です!シャナは超重要人物だけど、見回りとかもほとんど付けてませんから!!



この回答で納得いかない人は精神衛生上読むのは宜しくないと思われます。正直、ぱにーに(=゚ω゚)ノは読んでて苦痛でした。他にも色々あるけどネタバレしすぎるのもアレなので割愛。
それにしても、味方のピンチには偶然ありえないようなタイミングで何かが起こって逆転する。偶然偶然偶然偶然。偶然に味方陣営に都合のいい事が、それも最良のタイミングで起こり続け、しかも作戦の大前提を覆す秘密道具(本拠地察知してワープ)が味方にのみあり、雑兵は数いるだけで戦闘能力には圧倒的な差があり、戦闘ではなく虐殺ってくらいに一方的に、それこそゾウがアリを踏み潰すかのよう。
ぶっちゃけ全然面白く無かったです。
今までは互角か格上の相手を主人公(だった)坂井悠二の知略で逆転する展開だったのに、その「悠二で逆転」の部分が全部「偶然」やら「実はこうだった」「こんなアイテムが」で解決されてるんだから面白いわけないよね。
ガンダムに詳しい人はガンダムSEED DESTINY終盤のストライクフリーダムインフィニットジャスティスアカツキのチームを思い出してもらえれば分かり易いかな? ぶっちゃけ3機しか居なくても大国と戦争できるくらいに一方的な個人戦闘能力を持った絶対負けない主人公チームのせいで、盛り上がりも何も無かった訳ですが、それと同じような展開。あー主人公チームマンセーなんですねー強いんですねーゆとりですねー。
痛快娯楽アクションと銘打たれてるけど、殺戮と言うのが相応しいような一方的な戦闘やフレイムヘイズ側にのみ起こる偶然の逆転は、痛快でもなんでもないと思いました。