頭文字D ♯6〜♯10

第6話 「新たなる挑戦者」 
第7話 「走り屋のプライド」 
第8話 「タイムアップ寸前!」 
第9話 「限界バトル!ハチロクVSGT−R」
第10話「爆裂!5連ヘアピン」

高橋圭介のFDを返り討ちにした“秋名のハチロク”は一夜にして群馬中に知れ渡ることとなった。そしてその乗り手であった拓海も、いやおうなく走り屋としてのバトルの中へと身を投じることとなる。そこに現れたのが、当時ラリーで最強を誇った日産のスカイラインGTR32を駆る中里毅。ナイトキッズの下り最速を名乗る凄腕の走り屋である。ハチロクとR32。圧倒的な性能差の前に誰もがハチロクの敗北を感じた中、拓海は5連ヘアピンで最後の勝負に出る。インベタで溝落としを防ぐ中里に対し、外から仕掛けて中里のプライドを刺激し煽っていく拓海。そして運命の瞬間が来た。ハチロクがアウトにラインを取ったのを確認した中里は、ライン取りをやや外に変え、あまりスピードを殺さないで済むようにコーナーに侵入しようとする。その時だった。超高性能ABS搭載車ですら真っ青のブレーキテクニックでラインを一気にインへとかえる拓海のハチロク。インに入り溝落としを決めると、抜かれまいと無理にアクセルを踏んだ中里のR32はガードレールにぶつけてスピンしてしまうのだった――

前回、高橋圭介のFDとのバトルがテクニック(ある意味必殺技)による勝利だったのに対し、今回は技術もさることながら心理戦も交えたバトルで、当時サーキット最強を誇ったR32が相手と言うこともあり、まさに見ごたえ十分な内容でした。バトルに行くまでの見せ方も抜群です。回想や説明的な台詞、その辺の走り屋とのバトル、バトル中の直線での加速etc...でR32の圧倒的な強さを描き、最後は拓海のスーパーテクで抜き去る。相変らず王道な展開ですが、多様な見せ方により飽きが来ることもなく、CGを使ったバトルと相まってまさに名作。まだ見たことがない人は是非見て見てください。失望することはまず無いと思います。