理想の娘なら世界最強でも可愛がってくれますか?

著/三河ごーすと イラスト/茨乃 レーベル/MF文庫J

無敵の父と最強の娘、平凡なDランクのお父様に隠された真の実力とは……?

人口が1000万人まで減った未来の地球。
生命を汚染する死の灰が降り注ぎ、それによって生まれた胞子獣が地上を闊歩し地表の覇権を奪われた人類は、地下に逃げのび滅亡の時をひたすらに遅らせていました。
そんな退廃した未来の地下都市で、最強の娘と無敵の父がおりなす英雄譚序章。
魔法騎士学園に入学した娘を見守りながら、お父さまは保護者会など様々な活動に精を出しながら、ネームレスと呼ばれる特務部隊のエースとして行動を開始します。
最後にメインキャラクターが1人、召喚の生贄にされて夢も希望もなく因縁もまったく回収されないまま死ぬんだけど、ラノベでそれが受けるかどうかは微妙なとこかなと思いました。
世界観的に人が死んで当たり前なんだけど、見せ場もなくあまりに惨めな死に方で、もうちょっと救いようがあっても良かったのかなって。
絶技と呼ばれる超高度な蘇生魔法の担い手もいたのに、それでも敢えて生き返らせなかったのは、普通のラノベと違うんですよって見せつけたかったのかなと思わなくもなかった。
でも面白かったです。
セリカの惨めな死を経験して成長した娘たち、報復を心に誓うお父さまたちネームレス。
2巻も楽しみです。