西野 〜学内カースト最下位にして異能世界最強の少年〜

著／ぶんころり　イラスト／またのんき▼　レーベル／MF文庫J

学園カーストの中間層、冴えない顔の高校生・西野五郷は、界隈随一の異能力者だ。ダンディズムを愛する彼の毎日は、異能力を使ったお仕事一筋。常日頃から孤独な生き様を良しとしてきた。シニカルなオレ格好いいと信じてきた。だが、その日々も永遠ではない。高校二年の秋、童貞は文化祭を通じて青春の尊さに気付く。異性交遊の大切さを知る。これはそんな西野少年が、過去の淡白な人生から心機一転、日々の生活態度を改めると共に、素敵な彼女を作って高校生活を謳歌する為、あの手この手を用いて学園カーストを駆け上がらんと奮闘するも、一向に登れそうにない、なんちゃってハードボイルド物語(異能バトル付き)

MF文庫J4月新刊。
面白かった。
2巻がすぐ次の5月刊で出るので楽しみです。
Web発は続刊が速いのがいいね。
普通のラノベに飽きてる人は特に楽しめるのではないかと。
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イラストはボクの知り合いが大好きなイラストレーターさんです。
その人に教えてもらったんですが、「またのんき」ってパッと見よく分かんない名前ですが、由来は逆から読むと一目瞭然なんです。
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ざっくりいうと、異能バトルでは最強だけど、コミュ力や顔面偏差値はフツメン以下な西野少年が、ある日青春の大切さに気付いて充実した高校生活を送ろうとするも、実戦で磨かれた鋼のメンタルと、あまりに高すぎる行動力、実戦で磨かれすぎた一般日本社会において明らかに間違った方向性と感覚、挽回の絶好のタイミングに不運にも懇意の相手から一生のお願いで仕事を頼まるついてなさと、空回りに空回りを重ねたダサいフツメンは、逆に学内カースト最底辺まで落ちてしまう、そんなお話です。
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893に裸に向かれて割れ目にちょっと侵入された、想いを寄せる女の子を挿入ギリ未遂のところで助けたのに、逃げ出したイケメンに手柄を全部持って行かれて、次の日にはその子がイケメンに喰われちゃうシーンはなかなかにやるせなかった。
それでも天才ロッカーやローズちゃん（同業者）ら、助けたことで繋がりを持った人たちが、少なからず友好的な気持ちを抱いてくれたりと、救いもちょこっとだけあります。
残念ながら学園カーストを登っていくには何の役にも立ちませんが。