可愛ければ変態でも好きになってくれますか?

著/花間燈 イラスト/sune レーベル/MF文庫J

表紙と白黒挿絵の落差がちょっと……(´・ω・`)
特に妹と仲のいい女友達ちゃんの区別が非常につきにくくて、手抜きしないでほしかったかも。
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パンツを添えた差出人不明のラブレターを手に入れた主人公。
そして周りには魅力的な女の子ばかり。
よし、その差出人を探し出して付き合おうと、恋人を探すお話。
この中に1人、妹がいる!のパンツラブレター版です。
実際に構成も非常に似通っていて、この子が差出人?いやいや違うかも、もしかしたらこっちの子が?というのがヒロインのぶんだけ続きます。というかガワを変えた中妹と言えなくもない。
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自分のことを好きな可愛い子なら誰でもいいと心底思ってるラノベ主人公は、珍しいような気がしました。
一般的な主人公はハーレムでふらふらしていても、「自分が相手を好き」って気持ちを持ってるというか持ってて当たり前というか、なんだかんだで特定の本命に対して主体的な気持ちをもっていることが多いと思うんです。
でもこの主人公にはそういうのありません。
可愛くて自分を好きになってくれる子ならだれでもオッケー。
そういう意味で普通の男の子っぽいけど、主人公としてみるとどうなんでしょうか。
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1巻はほぼキャラ紹介で終わります。
続編前提の1巻とは言え、クライマックスが用意されておらずまったく物語が進まないのは作品としてどうなのかな、と思った。
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シスコン主人公、ロリコン悪友、メス犬志願のドMで痴女な超乳の先輩、ドSな後輩女王様、素直になれないBL腐女子ロリコン悪友をストーカーする年上のちびっこ、と登場人物は軒並み変態。
差出人を探していたはずの主人公も、本性がバレて以降あまりの変態っぷりをさらすヒロインたちに、次第に精神的にまいってしまいます。
この中だと、なんでもいうこと聞くメス犬志願のドMで痴女な超乳の先輩なら、すぐに脱いだり首輪付けたりとちょっと言動がアレなだけで、それなりにお付き合いできると思いました。
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全編通して自分を愛してくれない相手とはお付き合いできないと言っておきながら、最後エピローグで初対面の女の子相手に「結婚しよう」と言ってしまう主人公。
この主人公は本当に相手誰でもいいんだな、と実感しました。
もちろん変態ヒロインたちに囲まれる中で精神的にまいってしまっていたのでしょう。
それにしてもこんな主人公でいいのかと、最後にもう一回思わされました。
というか、あの新キャラが出てくるエピローグは必要だったのかと思わなくもない。
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メインヒロインはメス犬志願のドMで痴女な超乳の先輩っぽかったのに、1巻表紙はドSな後輩女王様です。
御存じの通りMF文庫Jは、ほぼ全てのタイトルで1巻表紙の女の子がメインヒロインなので、気になりました。
個人的には、メス犬志願のドMで痴女な超乳の先輩が好きです。

この子ね。
乳のサイズがマジ半端ない(*´д`*)ハァハァ