せんせーのおよめさんになりたいおんなのこはみーんな16さいだよっ?

著/さくらいたろう イラスト/もきゅ レーベル/MF文庫J

MF文庫J11月新刊。
第13回MF文庫Jライトノベル新人賞<佳作>。
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ここまで中身がすっからかんのラノベ読んだのは久しぶりな気がします。
この中に1人、妹がいる!」とよく似た設定で、名門の後継者たる主人公が、家督を継ぐために4人の許嫁から小学6年生に混じった合法ロリを探し出して結婚相手として選ぶというもの。
期間は一週間。
ミステリーかと思いきや、ずっと小学生と遊んでるだけでストーリーがありません。
可愛い小学生にちやほやされる話が書きたいのは分かるんだけど、それだけじゃさすがに、ね?
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ヒロインたちは最近はやりの天才キッズ。
そのヒロイン紹介にほとんど全部費やして、天才キッズすげー&誰が合法ロリかわからん、だけで終盤まで進みます。
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そして最後は早々に許嫁探すのを諦めて、しょぼい揚げ足とって強引に押し通そうとしたら、なんてすごい発想だ!と褒められます。
優しい世界でいいですね、とぶっちゃけ思った。
いやほんと、あれで話が終わったらいかんでしょ。
もうすこしお話として作り込まれていて然るべきじゃないのかなぁ。
主人公の凄さも魅力も全く伝わってこないし、なんだかなぁ。
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個人的にロリ属性は皆無なので、読むのがしんどかったです。
それとボクは割と野球が好きなんですが、天才キッズの一人はプロ野球選手でした。
しかもキャッチャー。
……さすがにそれはない。
正確にはプロ野球の下部組織としてアンダーリーグというのができて、そこでお金貰ってプレーしてるらしい。
他の子たちは数学特化の天才だったり、プロゲーマーだったり、プロイラストレーターだったりと、割と天才キッズとしてありそうだったのに、ここは明らかな創作です。
そしてかなり無理があります。
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知っての通り日本の野球には、日本スポーツ界最大の障壁かつ既得権益とも言われる悪名高いプロアマ規定があるからです。
さらに独立リーグの薄給(どころか無給がほとんど)のことなんかも知ってると、小柄な女子小学生が男のプロ野球を目指す下部組織で指導を受けながら給料もらってる設定は素直には読めませんでした。
なんでプロとアマの別が緩い他のスポーツにしなかったのかな。