ようこそ実力至上主義の教室へ 7

著/衣笠彰梧 イラスト/トモセシュンサク レーベル/MF文庫J

2学期も終了間近の12月半ば、Dクラスを裏で操る存在Xの特定のため、Cクラス龍園の執拗な調査が開始された。高円寺までもが疑いの対象となり、ターゲットが絞られる中、ついに龍園の魔の手は軽井沢恵に迫り……。

MF文庫J10月新刊。
Cクラスの暴君・8億のドラゴンボーイこと龍園翔との決着編。
ネタバレしてます。
.
.

「遅くなって悪かったな」
「どうして……どうして、来たの?」
「どうしても何も、約束しただろ。お前に何かあれば必ず助けると」

過去のトラウマ抉られて水責めされながらいたぶられても、最後まで決して口を割らなかった軽井沢恵ちゃんが超絶ヒロイン過ぎて困る。
ヒーローを影で支えるヒロインみたいな?
そして綾小路が自分の正体がばれるのも構わずに屋上に助けに来てくれたとき(軽井沢ちゃん視点)、お股がきゅんきゅんして下着びしょ濡れだったのは間違いないね。
しゃぶれや⊂(。Д。⊂⌒`つ
.
.
綾小路無双。
追い込まれたように見せかけて実は全て掌の上で踊らせ、最後は直接的な暴力という相手の土俵でもってCクラス武闘派を文字通り力で捻じ伏せました。
龍園さんはCクラスリーダーを引退。
.
綾小路は着々と使える仲間(駒?)を増やしてます。
ゲキ惚れ中で覚悟決まりすぎの軽井沢ちゃんに続いて、綾小路に恋い焦がれた龍園がベジータ的な存在になったようななってないような。
少なくとも、完全な上位互換である綾小路と交わったことで、敗北こそしたものの大きく飛躍を遂げそうです。
出番は大きく減るでしょうが、この先、搭乗する時は大きく成長しているであろう8億のドラゴンボーイさんの見せ場が楽しみです。
.
綾小路パパが登場。ホワイトルームに戻そうとするパパとは完全に敵対することになりました。
さらにパパを先生と呼ぶ坂柳理事長(有栖の父親)が現れ、学園が推薦する生徒以外入学できないという学園の入学システムが明らかになったり、綾小路が前生徒会長の堀北兄と取引して堀北鈴音を生徒会に入れて裏から操って新生徒会長・南雲雅の革命を阻止することになったりと、物語が大きく動きはじめました。
第二部は生徒会と、Bクラスとそのリーダーで生徒会にも所属する一之瀬との戦いかな?
一之瀬の異常な高ポイントの理由、坂柳とも親しくしているといった、読者がとても気になってる話が明らかになりそうです。
.
他にも、龍園に絡まれた高円寺が「この学校が私を昂らせてくれるなら話は別だが」と発言するなど、いろいろ新しい伏線も張られはじめて、続きがとても楽しみです。
面白かった。