黒鋼の英雄王機ヴァナルガンド 巨大勇者、異世界に降り立つ

著/ひびき遊 イラスト/イセ川ヤスタカ レーベル/MF文庫J

大企業の青年社長・神代楽徒とその一行は、彼が戯れとしてその財力と最新科学を駆使して作った超巨大バイク《フェンリル》とともに、見知らぬ世界《散華の七大地》に召喚されてしまう。

ヴァアアアアアアアナルッ、ガアアアアア――ンド!
って主人公が叫ぶわけですよ。
どうしても「アナル」に目が行ってしまって、途中からアナルガンド的な感じになってしまってごめんな!
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最悪な出だしでほんとごめんなさい。反省はあまりしていませんΣ(ノ≧ڡ≦)てへぺろ
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最近の異世界ものは異世界行くだけじゃ没個性と言われてしまい、つまり異世界で何をするかが問われるわけですが、これは異世界勇者シリーズやるお話です。
最大の特徴は、いわゆる勇者ロボが異世界の技術ではなく人類の技術で作られたものであること。元の世界に戻るため、人類の叡智の結晶たるヴァナルガンドが魔法を使う魔人や凶悪な魔獣に戦いを挑みます。
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主人公はアラサー。
学生ハーレムが基本のMF文庫Jラノベでは非常に珍しい年齢です。読者からの同時代性が得られないためこの時点でまずラノベに向いていません。
そしてこのアラサー主人公、言動が軽いというかちょっと痛いというか、もうちょっとどうにかならなかったかな、と思わなくもなかった。だって決め台詞が「トキメキ」だもの。
あと勇者シリーズってストーリーラインはもうちょっとシリアスだと思うんです。なんかこう、主人公中心に徹頭徹尾チャラチャラしてて、ピンチも合体もイマイチ盛り上がれませんでした。